かつては松坂慶子さんも「ミスたばこ」パレード

  • 沿道が鈴なりになったかつての「ミスたばこ」パレード(秦野市提供)
    沿道が鈴なりになったかつての「ミスたばこ」パレード(秦野市提供)

 パレードや踊り、花火など多彩なイベントが満載の神奈川県秦野市の観光イベント「たばこ祭」が23、24日、開催される。

 70回目を迎える今年は、第50回以降に廃止された「ミスたばこ」パレードが今回限定で復活する。かつては、後に大女優に成長する松坂慶子さんらが選ばれた祭りの目玉だった。

 祭りは1948年に始まった。地場産業だったタバコの栽培農家をねぎらい、終戦後の停滞から地域を活性化するのが目的だった。河川敷に並んだ巨大松明たいまつ、花火、火起こし競争といったたばこを連想させる催しがあり、近年は約30万人の人出でにぎわっている。

 第11回からは「ミスたばこ」を市民から公募で選んだ。第16回以降は基本的に女優やタレントから選び、ティアラを着け、オープンカーでパレードするのがハイライトの一つになっていた。松坂さんのほか高橋(関根)恵子さん、中田喜子さんも選ばれ、華やかさが観光客を引きつけた。

 84年には市内からタバコ畑は消えて、たばこの有害性も指摘され、「市は喫煙を奨励するのか」などと祭りの名称変更を求める声があがった。これに対し、市が実施した過去3回の市民アンケートではいずれも6割以上が名称維持を支持し、反対は2割未満。古谷義幸市長は「先人たちの苦労を忘れないために、名前を変えることはない」と主張してきた。

 ミスコンテストも男女平等の観点で各地で減少したが、杉田佳一観光課長は「節目の年にふさわしい華やかで心に残るパレードにしたい」と、「ミスたばこ」パレードを復活させる意義を説明。「スーパーオープニングパレード」と銘打ち、23日午後0時10分から同1時半まで、市内の目抜き通りで繰り広げる。

 出演者は2017年のミス日本で「水の天使」と「みどりの女神」に選ばれた2人など計4人。秦野を舞台にした映画「じんじん~其の二~」に出演した女優の鶴田真由さんや菅野莉央さんらも加わる。(中村良平)