国宝展示ケースから有害ガス、博物館2年休館へ

 奈良県立橿原かしはら考古学研究所付属博物館(橿原市)は16日、老朽化した空調設備を全面改修するため、今年12月から2年程度休館すると発表した。

 同博物館では、国宝の展示ケースから、金属のさびにつながる高濃度の有機酸ガスが検出されたことが判明しており、休館中に対策を検討する。

 同博物館によると、空調設備は開館した1980年当時のままで、温度の細かな調節ができないため、展示品の適切な管理には不十分と判断した。

 改修中、約1万点の展示品は同館などの収蔵庫で保管する。

 一方、藤ノ木古墳(奈良県斑鳩町いかるがちょう)の出土品(国宝)を展示するケースから、基準値を大幅に超える有機酸ガスが検出された問題で、同博物館はガスの発生原因について、ケースの合板を作る際に使われた接着剤などと推定。「展示品にガスの悪影響は出ていない」としたうえで、休館中にガス濃度を低下させる方策を検討する。

2018年4月17日10:31 Copyright © The Yomiuri Shimbun