原因はナゾ…池覆っていたハス、こつ然と姿消す

  • 「東の池」を覆っていたハス(大磯町生沢で、2012年、町提供)
    「東の池」を覆っていたハス(大磯町生沢で、2012年、町提供)

 神奈川県大磯町生沢の「東の池」で、夏の風物詩として親しまれてきたハスに異変が起きている。

 かつては池一面を覆ってピンク色の花を咲かせる町の名物だったが、昨年からこつ然と姿を消し、今年も花を見ることはできなかった。原因はナゾに包まれたままで、関係者らは「このままもう咲かないのではないか」と気をもんでいる。

 約4000平方メートルある池は江戸時代初期に農業用水のため池として整備され、現在も利用されている。毎年夏にはハスが色鮮やかな花を付けていたが、一昨年は花が咲かず、昨年と今年はハス自体がなくなってしまう異例の事態となった。

 池の水を利用する水田では稲の生育に異変はなく、水質に問題はないとみられている。県農業技術センターは、考えられる原因として除草剤の影響やアメリカザリガニやカメによる食害、低水温による生育不良などを挙げているが、詳しいことはわかっていない。

 この問題は11日の町議会一般質問でも取り上げられ、町議は「ハスは町の貴重な観光資源。池の水抜きをして原因を究明してほしい」と要望した。これに対し、町側は水抜きは環境改善につながるとした上で、「池を管理する地元の水利組合のほか、大学などとも連携して前向きに検討していきたい」と応じた。(鈴木英二)

  • ハスが消えた池
    ハスが消えた池