北陸新幹線「E2系」今月引退…五輪輸送で活躍

  • JR長野駅のホームに停車するE2系(20日午後)
    JR長野駅のホームに停車するE2系(20日午後)

 1997年の長野新幹線開業以来、20年間にわたって首都圏と信州を結び、スキーや登山などに訪れる行楽客や、ビジネス客の足として親しまれた北陸新幹線「E2系」(8両)が、31日限りで引退を迎える。

 白と青の組み合わせに鮮やかなレッドラインが特徴のE2系は、長野―東京を結ぶ新幹線「あさま」に使われた。アヒルの口を思い起こさせ、鉄道ファンを魅了した先頭部の形状は空気抵抗を受けにくい。流線形の車体は開業時、新時代の到来を予感させた。

 高崎―軽井沢間は1000メートルで高さが30メートル上がるほどの国内屈指の急坂が続くが速度が落ちないよう、軽量ながら300キロ・ワットの高出力モーターを搭載。最高時速275キロの性能で、営業運転では同260キロに達した。ベビーベッド付きの多目的室やスキー板が入る荷物置き場もあった。

 98年の長野五輪の観客輸送でも活躍したが、2015年3月に新幹線が金沢に延伸し、新型車両「E、W7系」が定期運行を担うようになると、運行本数は大幅に減少。繁忙期の臨時列車のみの運行となり、老朽化で引退が決まった。

 運行を見るため20日に長野駅を訪れた金沢市の高校2年生の男性(17)は「先頭車の優しい顔付きとは裏腹に急な山道も力強く走るのが魅力。最後と思うとさみしい」と話し、シャッターを切っていた。

2017年03月21日 10時50分 Copyright © The Yomiuri Shimbun