ラブホをアールデコ調高級ホテルに…外国客狙い

  • アールデコ調に改装した客室について説明する吉田さん
    アールデコ調に改装した客室について説明する吉田さん

 中間層や富裕層向けの観光ホテル「ホテルコンチェルト長崎」が、長崎市平野町にオープンした。

 長崎県内への観光客が増える中、宿泊施設の不足を商機と捉えた運営会社がラブホテルから業態転換し、高級感あふれる内装に生まれ変わらせた。国も訪日外国人の増加を見据え、同様の転換を後押ししている。

 昨年、全国でホテルなどを運営する「レステイ」(東京)が同市内の4施設を買収。このうちコンチェルトは、平和公園や長崎原爆資料館に近く、観光客の需要が見込めると判断した。約3億円かけて改装し、今年6月に開業した。

 客室45部屋の内装はアールデコ調で統一し、バスルームにはジェットバスや液晶テレビを設置。インターネットに接続できるタブレット端末や公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」も備えている。

 政府は昨年4月、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けたホテル不足の解消策として、一般のホテルに移行する際の融資申し入れに積極的に応じるよう、日本政策金融公庫に通知した。同公庫によると、今年8月末までに35件の相談が寄せられているという。

 同社は他のホテルの業態転換も検討中で、副支配人の吉田高広さん(58)は「長崎は観光客向けのホテルが少なく、チャンスは大きい。観光客がくつろげる空間をつくっていきたい」と話している。