吉野ヶ里の高床式倉庫、新潟で放置…代金未回収

 佐賀県は、かつて吉野ヶ里遺跡にあった高床式倉庫について、売却先の会社から代金の一部の回収ができなくなったことを明らかにした。

 高床式倉庫は遠く新潟の地で、老朽化したまま放置されている。県は開会中の県議会定例会に約160万円の債権を放棄する議案を提出している。

 県文化財課によると、木造の高床式倉庫は1989年頃に遺跡内に建設された。国営公園として整備されるのに伴って不要となり、2002年に入札を行い、新潟県南魚沼市の会社に約350万円で売却された。

 その後、スキー場や宿泊施設を運営していたこの会社の経営が傾き、経営者が行方不明になった。入金は05年を最後に途絶え、督促をしても連絡がとれないまま今年1月に時効を迎えた。

 高床式倉庫の所在も不明だったが、9月に同課の職員が現地を訪れ、同市内の山手にあるスキー場跡の草むらで確認した。周辺では土器が出土するといい、関連づけて活用しようとしていた可能性もあるという。

 同課は「経営者が失踪したため会社も清算されず、回収が困難だった」と弁明している。

2017年12月7日09:53 Copyright © The Yomiuri Shimbun