8票差の市長選、5票差に縮まったが無効は棄却

 8票差で当落が決まった10月22日の埼玉県春日部市長選で、市選挙管理委員会は26日、現職の当選無効を求める異議申し立てを棄却した。

 全9万9141票を再点検し、5票差に縮まったものの当落の逆転はなかった。申し立てた市民らは「数字が変わり、信ぴょう性がない」として、公職選挙法に基づき県選管に審査を申し立てる意向を示した。

 一騎打ちとなった市長選は、現職の石川良三氏が4万8453票、前市議の岩谷一弘氏が4万8445票と8票差で石川氏が4選を果たした。市民約160人が申し立て、16日から全票点検を実施。双方8人が立ち会い、疑問票460票を抽出し、市選管が判定した。

 石川氏の得票は、有効票3票が無効、200票の得票束に岩谷氏の票が1票交じっていたため、計4票減の4万8449票となった。

 岩谷氏の得票は、有効票2票が無効、一つの得票束が199票しかなかったため1票減となる一方、無効票1票が有効になるなどして差し引き1票減の4万8444票となった。

 申立人代表の税理士寺門孝彦さん(61)は「県選管に正しい判断をしてもらいたい」と述べ、27日から21日以内に審査を申し立てるという。記者会見した岩谷氏は「結果は到底受け入れられない」と述べた。石川市長は「結果は厳粛に受け止める」とコメントを出した。

 市選管の白石栄吉委員長は「開票結果に変更が生じたことを厳粛に受け止め、今後慎重な開票に努める」としている。