新潟知事選、花角氏が初当選…与党に追い風

  • 万歳三唱して喜ぶ花角さん(左から2人目)(10日午後11時12分、新潟市中央区で)
    万歳三唱して喜ぶ花角さん(左から2人目)(10日午後11時12分、新潟市中央区で)

 前知事の辞職に伴う新潟県知事選は10日、投開票され、自民、公明両党が支持する前海上保安庁次長の花角はなずみ英世氏(60)が、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の5党が推薦する前県議の池田千賀子氏(57)ら2人を破り、初当選した。

 事実上の与野党対決を制した与党にとっては、終盤国会や来年の統一地方選、参院選に向けた政権運営へ追い風となりそうだ。

 森友・加計かけ学園問題などで内閣支持率が低迷する中、政権への評価や同県にある東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題が争点となった。

 花角氏は政党色を抑える「県民党」を掲げ、再稼働については出直し選も視野に「県民が納得できるか見極める」などと主張。「現状では再稼働に同意できない」と訴える池田氏と同様に慎重姿勢を強調した。

 各党は国政選並みの支援態勢を敷き、与党側が地力を見せつけた。政府・与党は勝利により一定の信任が得られたとして、6月20日までの国会会期を延長し、受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案など重要法案の成立を図る構えだ。

 自民党の二階幹事長は10日深夜、党本部で記者団に「勝ったことにおごることなく、油断のないようにし、今後の政権(運営)に全力を尽くす」と述べた。安倍首相がにらむ党総裁選の連続3選に向けては「良い風が吹いてきたと判断して間違いない」と語った。

 一方、知事選を参院選に向けた共闘の試金石と見ていた野党側は、戦略の練り直しが必至だ。

 投票率は58・25%で、前回(53・05%)より5・2ポイント上がった。