参院選389人立候補…「アベノミクス」問う

 安倍首相(自民党総裁)の経済政策「アベノミクス」の是非が最大の争点となる第24回参院選は22日公示され、立候補を届け出た389人による選挙戦がスタートした。

 首相が勝敗ラインに設定した与党による改選定数(121)の過半数(61)獲得とともに、憲法改正に前向きな勢力が78議席を獲得し、参院で国会発議に必要な3分の2(162)を占めるかどうかも焦点だ。

 7月10日に投開票される。選挙戦では、消費増税延期に伴う社会保障政策や財政再建も争点となる見通しだ。

 首相は福島県郡山市の街頭演説で「アベノミクスは失敗していない。道半ばだ。やるべきことは、この道を力強く、前に進んでいくことだ」と強調し、アベノミクス継続への決意を示した。さらに、「(野党は)理念も政策も違うのに候補を一本に絞った。こんな無責任な人たちに負けるわけにいかない」と述べ、民進など野党4党が統一候補を擁立したことを批判した。

 民進党の岡田代表は長野県上田市で「(首相はアベノミクスが)『途上だからアクセルを吹かす』と言うが、その先にあるのは生活の破壊ではないか」と主張した。また、「首相がやりたいのは憲法9条の改正だ。だから、(憲法改正に積極的な勢力による)3分の2を許さない」と強調し、改選定数の与党の過半数阻止も目指す考えを示した。

 公明党の山口代表は、川崎市で「アベノミクスの効果が及んでいないところに(効果を)及ぼすのがこれからの公明党の取り組みだ」とアピールした。

 共産党の志位委員長は東京都内で「アベノミクスの是非は大争点だ。(首相は)大企業のもうけが家計に回ると言い続けたが、回ってこない」と批判した。

 立候補は22日午後5時に締め切られ、選挙区選に225人、比例選に164人の計389人が届け出た。前回2013年参院選の立候補者数433人(選挙区選271人、比例選162人)より44人少なかった。13年参院選で多数の候補を擁立した「第3極」政党の勢いが衰えたことが影響した。

 今回の参院選は、19日に施行された改正公職選挙法により、選挙権年齢は「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられる初めての国政選挙となる。