参院選、10日投開票…アベノミクスの是非問う

 第24回参院選は10日、全国一斉に投票が行われ、即日開票される。

 18日間の選挙戦では、安倍首相(自民党総裁)の経済政策「アベノミクス」の是非などを巡って舌戦が展開され、9日も各党党首が全国各地で最後の訴えを行った。

 今回の参院選では、自民、公明両党で、首相が勝敗ラインに位置づけた改選定数(121)の過半数(61)を獲得できるかどうかが焦点だ。11日未明には大勢が判明する見通しだ。

 選挙戦最終日の9日、各党幹部は無党派層が多い都市部などで街頭演説を行った。

 首相は公認候補2人を擁立した東京を回り、JR秋葉原駅前で遊説を締めくくった。街頭演説では「(アベノミクスが)まだまだ不十分であることは率直に認めたい。しかし、この道を私たちは力強く前へ前へと進んでいかなければいけない」と強調した。首相は選挙戦で、アベノミクスの継続を訴えるとともに、民進、共産両党の共闘を「無責任な野合だ」と批判した。

 民進党の岡田代表は、名古屋市内で「自民党の単独過半数を許していいのか。日本の大きな分岐点になる。(憲法改正に前向きな勢力が)3分の2を取れば、憲法改正を必ず仕掛けてくる。ここで道を誤るともう戻れないかもしれない」と訴えた。岡田氏は、アベノミクスについて、「首相は都合の良い数字ばかり挙げている」などと指摘し、政策の転換の必要性を強調した。

 公明党の山口代表は神戸市で、「経済政策を着実に前に進め、賃金が上がり、税収にも反映された。この税収をアベノミクスの効果が及ばない人にも及ぼしていく」と述べた。共産党の志位委員長は都内で、「(首相の演説には)日本経済と国民の暮らしをどうするかのビジョン(展望)が全くない」と主張した。

 今回の参院選に立候補したのは、選挙区選(改選定数73)225人、比例選(同48)164人の計389人。10日の投票時間は原則、午前7時から午後8時までで、離島など投票日が繰り上げられた一部を除き、全国4万7828の投票所で行われる。