「新しい独裁者はいらない」…小池氏を批判

 10月10日公示、同22日投開票の衆院選に向け、希望の党の小池百合子代表が「(民進の候補予定者を)絞らせていただく」「排除する」と発言したことを受け、民進党からは異論や困惑の声が相次いでいる。

 合流する候補予定者を「選別」する小池氏の方針に、安全保障関連法反対などを訴えるリベラル系の阿部知子・党副代表(神奈川12区)は30日、「新しい独裁者はいらない」と小池氏を批判。新党結成も検討する考えを示した。

◆「希望」と別の新党

 阿部氏はこの日、神奈川県藤沢市の藤沢駅前の演説で「憲法などの態度を踏み絵にする小池氏は、度量が狭い」と訴え、党本部に週明けの両院議員総会の開催を求めることを表明。報道陣に対し、全員合流できない場合は党本部に白紙撤回を求める一方、自らはリベラル系の前議員を中心に、勢力結集を目指す考えを示した。

 民進党の真山勇一参院議員も横浜市内で「現政権は傲慢だが、小池氏はそれを上回る横暴ぶり」と演説。選挙戦ではリベラル系を支援するという。

◆候補者調整で混乱

 民進党関係者によると、「候補者の全員合流」を目指す民進に対し、希望側は、複数の神奈川県内小選挙区で独自候補の擁立作業を進めているといい、早くも足並みに乱れが生じている。

 前原誠司代表は30日、早稲田夕季氏(4区)の集会参加を取りやめ、メッセージで「総選挙で、希望の党の選挙に全力で取り組む」と従来方針を説明。早稲田氏は「希望側に主導権がある現状に怒りを禁じ得ないが、このまま(選挙準備を)進めるしかない」と語気を強めた。

 前議員の神山洋介氏(17区)は記者会見で「候補者調整は党本部に任せるしかない。公認がなくても無所属での出馬はあり得る」と明かした。

◆「風が相手の選挙」

 野党再編のうねりに、公明党神奈川県本部の上田勇代表(6区)は9月28日の記者会見で、「無党派層の受け皿となる可能性がある」と警戒。社会保障の充実や、安倍首相の経済政策「アベノミクス」の実績を訴えるという。

 自民党は30日、党本部で全国幹事長会議を開催。神奈川県連の竹内英明幹事長は「(小池氏という)風が相手の選挙で、大変な戦いになる」と気を引き締めていた。