ネット戦略、各党火花…イメージ動画やツイート

 10日公示・22日投開票の衆院選に向け、各党はインターネットやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で活発に情報発信している。

 ネットを使った選挙運動が2013年参院選から解禁されたこともあり、既成政党はネットでのPRに手慣れている。一方、発足直後の新党は準備不足のなか、知名度を上げようと躍起になっている。

 自民党はホームページ(HP)のトップで、衆院選公約などで使うキャッチコピー「この国を、守り抜く。」を大きく掲載した。岸田政調会長の公約発表記者会見の動画も目立たせている。担当者は「政策を示すのが政権政党としての責任」と語る。

 連立を組む公明党は、特設サイトで「希望の党は、民進党の“仮面政党”」と批判し、「安定の自公政権に信任を」と訴える。

 共産党もHPは衆院選一色だ。ネットを通じた拡散を目指し、「カクサン部」と題したページで独自の「ゆるキャラ」が党の主張を解説している。同じ党名を守ってきた「ブレない」政党をアピールし、新党との違いを強調する。

 希望の党は3日、公式HPを開設した。小池代表のイメージカラーである緑のスーツを着た女性が登場する動画を掲載する。たばこを吸いながら「変えられると困るんだよ」とつぶやく高齢男性の前を素通りし、「さらば、しがらみ政治」の文字が流れるという内容だ。小池氏が前向きな受動喫煙防止を印象づけるとともに、既成政党のイメージダウンを図る狙いがありそうだ。

 ただ、5日朝の時点で綱領などは掲載されているものの、具体的な政策や公認候補予定者リストは掲載されていない。掲載した所属メンバーも、結党記者会見に参加した14人だけだ。

 立憲民主党は5日午前10時現在で公式HPを開設できていない。代わりにツイッターを2日に開設し、枝野代表の記者会見などを発信している。担当者が「不眠不休に近い状態」でツイートし、フォロワー(閲覧者)は約12万人に達した。昨年3月に始まった民進党のツイッターのフォロワー数約2万4000人や、希望のフォロワー数約4000人を大きく上回っている。