亀井静香氏「仁義なき戦いしても信用されない」

  • 記者会見で政界引退について語る亀井氏(広島県尾道市で)=野本裕人撮影
    記者会見で政界引退について語る亀井氏(広島県尾道市で)=野本裕人撮影

 10日に公示される衆院選に立候補せず、引退する意向を示していた亀井静香・元金融相(80)(無所属)が5日、広島県尾道市で記者会見し、政界引退を正式表明した。

 政治活動については、2度の下野を経験した古巣・自民党に触れ、「自民を与党に戻し、自民を倒した」と語った。

 尾道市の事務所でこの日行われた記者会見では、目を潤ませながら「兄弟のように、親子のようにかわいがっていただいた」と支援者への感謝を述べ、声を詰まらせた。

 出馬断念の理由として、3日に希望の党の公認を得て広島6区に出馬表明した佐藤公治氏(58)を挙げた。前回選挙では尾道事務所で選対本部長として支えてもらった恩があり「仁義なき戦いをして当選しても、そういう政治家は信用されない」と語り、応援する姿勢をみせた。

 1994年の自民、社会、新党さきがけで連立を組み、自民を与党に戻したことと、逆に2009年の民主、社民、国民新の連立で自民を下野させたことに関わったと語り、13期38年の政治活動を振り返った。

 今後は、韓国政界との人脈を生かし、日朝関係改善に協力していきたいという。

 亀井氏は1979年、自民から出馬し、初当選。運輸相や建設相などを歴任したが、2005年の「郵政解散」に伴って自民を離党。民主党政権下で金融相を務めた。