消費税・憲法改正・原発巡り応酬…8党首討論会

  • 日本記者クラブの党首討論会に臨む(左から)社民・吉田党首、維新・松井代表、公明・山口代表、自民・安倍総裁、希望・小池代表、共産・志位委員長、立憲民主・枝野代表、こころ・中野代表(8日午後1時43分、東京都千代田区で)=竹田津敦史撮影
    日本記者クラブの党首討論会に臨む(左から)社民・吉田党首、維新・松井代表、公明・山口代表、自民・安倍総裁、希望・小池代表、共産・志位委員長、立憲民主・枝野代表、こころ・中野代表(8日午後1時43分、東京都千代田区で)=竹田津敦史撮影

 10日公示される第48回衆院選を前に、与野党8党首による討論会が8日、東京・内幸町の日本記者クラブで行われた。

 各党首は経済政策や、2019年10月に予定される消費税率の10%への引き上げ、憲法改正、原子力発電所の是非などを巡って論戦を展開した。

 安倍首相(自民党総裁)は経済政策について、アベノミクスの成果を強調。公約に掲げた幼児教育無償化などの財源について、「消費税引き上げ分の使い方を変えることで充てる。安定財源でなければならない」と述べ、増収分の使途変更で賄う考えを重ねて示した。

 一方、希望の党の小池代表(東京都知事)は消費増税について「中小企業や国民の好景気への実感が伴っていない。いったん立ち止まろうと言っている」と語り、凍結を主張した。

 憲法改正を巡っては、前向きな自民、希望、日本維新の会の各党などと、消極的な共産、立憲民主、社民の各党間で意見が分かれた。

 立憲民主の枝野代表は、安全保障関連法による集団的自衛権の限定行使の容認は違憲だとして、「違憲の安保法制を追認する憲法改正には賛成できない」と述べた。安保関連法が存在する現状での9条改正には反対する考えを示したものだ。

 共産党の志位委員長も「安倍政権の下での9条改憲に反対する。共闘の力で押し返したい」と述べた。

 公明党の山口代表は「成熟した国民の理解の下で国民投票を迎えるべきだ。今はそこまで至っていない」と述べ、慎重に議論すべきだとした。日本のこころの中野代表は「自衛隊を(憲法に)明記して日本の安全を守る」と述べた。

 原発を巡っては、社民党の吉田党首が「2030年までの原発ゼロ」を掲げる希望に、「原発再稼働も駄目だと修正していただければ共闘できる」と秋波を送った。小池氏は「再稼働は是としている。現実的に考えている」と否定した。

 一方、野党などからは安倍首相に対し、学校法人「加計かけ学園」や「森友学園」を巡る疑惑への説明が足りないとの指摘が相次いだ。首相は「(衆参両院の)予算委員会や閉会中審査で説明を重ねた」と述べ、今後も説明を続ける考えを示した。

  • 日本記者クラブの党首討論会で手をつなぐ(左から)社民・吉田党首、維新・松井代表、公明・山口代表、自民・安倍総裁、希望・小池代表、共産・志位委員長、立憲民主・枝野代表、こころ・中野代表(8日午後1時、東京都千代田区で)=竹田津敦史撮影
    日本記者クラブの党首討論会で手をつなぐ(左から)社民・吉田党首、維新・松井代表、公明・山口代表、自民・安倍総裁、希望・小池代表、共産・志位委員長、立憲民主・枝野代表、こころ・中野代表(8日午後1時、東京都千代田区で)=竹田津敦史撮影
  • 各党の党首が参加して行われた党首討論会(8日午後2時5分、東京都千代田区で)=竹田津敦史撮影
    各党の党首が参加して行われた党首討論会(8日午後2時5分、東京都千代田区で)=竹田津敦史撮影