衆院選公示、1170人立候補…午後1時20分

  • 衆院選が公示され、街頭演説に集まった支持者たち(10日午前10時1分、東京都内で、読売ヘリから)=若杉和希撮影
    衆院選が公示され、街頭演説に集まった支持者たち(10日午前10時1分、東京都内で、読売ヘリから)=若杉和希撮影

 第48回衆院選が10日、公示され、22日の投開票に向けて12日間の選挙戦に入った。

 約5年にわたる安倍首相(自民党総裁)の政権運営の評価を最大の争点に、自民党・公明党の与党、希望の党・日本維新の会、共産党・立憲民主党・社民党の3勢力が競う。今回の衆院選は定数が10減り、465議席(小選挙区選289、比例選176)で争われる。過半数は233。立候補者数は、午後1時20分現在で約1170人。前回2014年衆院選は1191人だった。

 各党の党首は10日午前、街頭などで第一声を上げた。

 首相は福島市郊外の田園地帯で演説し、「北朝鮮の脅威に対抗するために国際社会で連携しなければならない」と述べ、核・弾道ミサイルで挑発を続ける北朝鮮への圧力強化を強く訴えた。そのうえで、「消費税を子育て世代の支援に使っていく」と語り、19年10月に予定される税率10%への引き上げ時の増収分の使途変更で、幼児教育無償化などを進めるとした。

 希望の党の小池代表(東京都知事)は東京都豊島区のJR池袋駅西口で演説し、「超高齢化の波は目の前に見えている。だからこそ仕組みを変える。消費税を10%に上げ、使い道を変える話では間に合わない。まずは増税を延期する」と述べ、大幅な支出見直しで財源を生み出すと訴えた。さらに、「『安倍1強政治』を終わらせよう」と、首相への対決姿勢を鮮明にした。

 公明党の山口代表は北海道岩見沢市のJR岩見沢駅前で、消費増税の使途変更を訴え、「消費税の使い道を大きく変えて幼児教育の無償化を進め、教育負担の軽減を実現する。若い世代を応援する」と強調した。

 共産党の志位委員長は東京・新宿のJR新宿駅前で「選挙の最大の争点は、『安倍暴走政治』を続けていいのかにある。権力が憲法を無視して暴走を始めている」と述べ、安全保障関連法などの廃止を訴えた。

 立憲民主党の枝野代表は仙台市役所前で、「一握りの人が自分の価値観を押しつけるのが民主主義だろうか。草の根からの国民の声に基づいた政治に変えていこう。そのための第一歩を踏み出したい」と訴えた。

 日本維新の会の松井代表(大阪府知事)は大阪市中央区の南海難波駅前で、「大阪府は改革をして黒字になった。財源があるから幼稚園、保育園、高校まで無償になっている。これを全国に広げたい」と訴えた。

 首相が9月25日に衆院解散を表明した後、野党第1党の民進党が分裂し、候補者は主に希望の党への合流組と、立憲民主党結成に加わった勢力とに分かれた。

 政権獲得を目標に掲げる希望の党は候補者擁立が難航していたが、過半数を上回る235人の立候補を届け出た。ただ、同党の比例選単独の候補者の多くは届け出書類の事前審査を受けておらず、中央選挙管理会の審査で書類の不備などが判明すれば、候補者が減る可能性がある。

 一方、自民党は過半数を大幅に上回る300人超の立候補を届け出た。

 選挙戦では経済政策や消費増税、原発を含むエネルギー政策、憲法改正、北朝鮮情勢への対応が主な争点となる。