「北に圧力」「憲法守れ」…与野党、各地で舌戦

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  • 候補者らの街頭演説会に集まる人たち(11日午前10時15分、盛岡市で)=関口寛人撮影
    候補者らの街頭演説会に集まる人たち(11日午前10時15分、盛岡市で)=関口寛人撮影

 衆院選公示から一夜明けた11日、与野党幹部らが全国各地で舌戦を繰り広げた。

 北朝鮮が弾道ミサイル発射などの挑発行為を繰り返していることを受け、自民党・公明党の与党、希望の党・日本維新の会、共産党・立憲民主党・社民党の3勢力は安全保障政策についても積極的にアピールしている。

 北朝鮮は10日、72回目の朝鮮労働党創建記念日を迎えた。10日には新たな挑発行為はなかったものの、日本政府は米韓両国と連携しながら警戒監視を続けている。

 自民党の石破茂・元防衛相は11日午前、埼玉県ふじみ野市で街頭演説し、「北朝鮮のミサイルが飛んできたら必ず撃ち落とす。そういう態勢をあと数年で実現する」と強調した。自民党は衆院選のキャッチフレーズを「この国を、守り抜く。」とし、緊迫化する北朝鮮情勢への対応を前面に出している。

 公明党は、「弾道ミサイルの発射や核実験をやめない北朝鮮にさらに厳しく迫る」(山口代表)として、街頭などで北朝鮮問題解決の重要性を訴えている。

 一方の野党は、希望の党と日本維新の会が「現実的な安保政策」を訴えているのに対し、共産党や立憲民主党などは与党への批判を強めている。

 希望の細野豪志前衆院議員は11日午前、川崎市のJR武蔵小杉駅前で街頭演説し、「民進党の安保政策は現実的でなかった。乗り越えるために希望の党を作った。政権を担う政党は安保だけは現実的にやっていかなければいけない」とアピールした。

 維新は衆院選公約で「現実的な外交と安全保障政策を展開する」としており、北朝鮮問題では「日米中韓の連携が肝要」と主張している。

 これに対し、共産の穀田恵二国会対策委員長は11日午前、京都市内で街頭演説し、「安倍さんは『北朝鮮を壊滅させる』と発言した米トランプ政権を支持する。戦争が起きてもかまわないということだ。戦争は絶対にしてはならない」と訴えた。

 立憲民主の枝野代表はさいたま市内でマイクを握り、集団的自衛権の限定行使などを盛り込んだ安全保障関連法などを念頭に、「憲法解釈を守らなければならない首相が勝手に変えるのは、あるべき民主主義ではない」と首相批判を展開した。

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 衆院選の期日前投票が11日午前、全国で始まった。投票日の22日に仕事や旅行などの理由で投票できない有権者は、21日までの原則午前8時半から午後8時まで、各市区町村に設置された期日前投票所で投票できる。