衆院選最終盤、接戦区や大票田に党幹部を投入

 衆院選(22日投開票)は最終盤に入り、各党は20日も接戦区や大票田の都市部に党幹部を投入した。

 読売新聞社の終盤情勢調査で自民党は単独で過半数(233)を大きく上回る勢いを維持する一方、希望の党は苦戦が続いており、各党は残る2日間で議席の上積みを図る。

 安倍首相(自民党総裁)は20日午前、首相官邸で記者団に対し、「まだ我が党に対する厳しい視線は変わっていない。政策をひたすら誠実に、最後まで訴えていきたい」と強調した。

 首相は、午後から重点区の神奈川16区など接戦が続く神奈川や東京の選挙区で支持を訴える。最終日の21日は、六つの重点区がある愛知県を中心に東海地方を回る予定だ。

 自民党は20日午前、各候補に「陣営の気が緩み、最終盤の運動量の差が決定打になることを最も警戒しなければいけない」とする塩谷立選挙対策委員長名の緊急通達を出し、引き締めを図った。

 公示前の34議席を下回る公算が大きくなっている公明党は、山口代表が20日、比例九州ブロックの4議席を死守するため、大票田の福岡県内で街頭演説を重ねる。

 伸び悩みが伝えられる希望は、残り2日間で小池代表(東京都知事)が都市部を中心に回り、比例票獲得に重点を置いた選挙戦を展開する方針だ。小池氏は20日午前、札幌市内の街頭演説で「このまま自民党を勝たせてしまうと『安倍1強政治』が続く。『ノー』とはっきり言おう」と訴えた。

 一方、勢いを加速させる立憲民主党の枝野代表は20日午前、鹿児島市で街頭演説し、「今の政治の流れを変えるために、立憲民主党に一定の影響力を与えてほしい」と支持を呼びかけた。最終盤は大阪や東京などの都市部を回って無党派層の取り込みを狙う。

 共産党は、比例票の上積みと、16の「必勝区」に照準を合わせた選挙戦を展開。日本維新の会は、15人の候補を擁立した地盤の大阪の接戦区を中心に、党幹部がテコ入れを図る方針だ。