衆院選に地方選も、投票箱足りないと選管悲鳴

 衆院選が10月22日に投開票される見通しとなったことから、同時期に首長選や、議員選を予定している島根県大田、浜田両市など5市町や県の選挙管理委員会が、対応に追われている。

 投票箱の不足や、開票所、開票時間の変更のほか、投開票日自体の前倒しを検討する選管も出てきた。町長選と町議選の立候補予定者説明会を20日に開いた吉賀町などでは、「人も、物も、金も、時間もない」と悲鳴を上げている。

 ◆投票箱、職員不足

 衆院選と投開票が同じ日になるとみられるのは、大田市長選、吉賀町長選と同町議選(定数12)、津和野町長選。

 吉賀町の選挙管理委員会は、町役場に近い町六日市基幹集落センターでの開票を予定していたが、より広い六日市体育館に変更する方向で、同日の利用予定者と調整を始めた。

 投票所で衆院選分の投票用紙の交付人員を増やすため、開票所で投票箱を受け取る職員が不足し作業に時間がかかるとして、午後8時に予定していた開票開始を遅らせる方向で検討している。また、退職した町職員などに声をかけ、職員の確保を始めた。

 同町選管の赤松寿志事務局長は「初めてのことでパニック状態。これまで準備してきたことを練り直さないといけないが、選挙にミスは許されない。しっかりと準備する」と話している。

 町長選が行われる津和野町では、投票箱の確保に頭を痛める。期日前投票も合わせると投票所は計31か所。衆院選が重なると、各投票所ごとに町長選より2個多い3個が必要になる。新たに発注するほか、倉庫に保管中の重たい投票箱も利用することになりそうだ。

 市長選がある大田市でも19日から、投票箱や記載台、投票所に詰める職員や投票管理者の適正数を把握する作業を始めた。

 ◆前倒し検討

 一方、衆院選の投開票が予想される10月22日の1週間後の29日に投開票が行われる安来市議選(10月22日告示、定数21)。市選管は2週連続の投開票を避けるため、市議選の日程を1週間前倒しし、衆院選との同日投開票とすることも検討している。

 市選管によると、2週連続の投開票で懸念されるのは、市内33か所の投票所に配置する管理者と立会人を確保できるかどうかだという。市選管担当者は「同じ人に続けてお願いするとしても、相手の都合もある」と語る。

 ただ、市議選を前倒しすると、立候補者の選挙運動の準備に影響する恐れもあり、担当者は「市議選の前倒しは選択肢の一つ。衆院選の日程はまだ公式情報がなく、いつ決めるかも含めて検討中」としている。

 ◆余裕あった参院選

 県選管では19日、衆院選用の投票用紙など、県が用意する資材の数量調査を依頼するメールを各市町村に送付し始めた。

 同選管の石倉智之グループリーダーは「初の合区で行われた参院選は、仕事量は多かったが時間的余裕はあった。今回は時間が全然足りない」と頭を抱えた。