「小池人気」期待の合流…「駆け込み寺」批判も

  • 自民党を離党し若狭衆院議員(右)が結成する新党への参加を表明した福田内閣府副大臣(24日、東京都豊島区で)=菅野靖撮影
    自民党を離党し若狭衆院議員(右)が結成する新党への参加を表明した福田内閣府副大臣(24日、東京都豊島区で)=菅野靖撮影

 衆院解散を目前に控え、東京都の小池百合子知事に近い若狭勝衆院議員や、細野豪志・元環境相らが結成する新党に、現職や元職の国会議員らが合流を目指す動きが加速している。

 自民党からは「小池人気に頼った選挙互助会で、まるで『駆け込み寺』だ」との声が上がっている。

 「私が(新党参加を)考え始めたのは、衆院解散が本格的な状況になってきてからだ」

 新党への参加を表明した自民党の福田峰之・内閣府副大臣(衆院比例南関東)は24日、東京都内で記者団にこう述べた。

 衆院当選3回の福田氏は、過去4回の衆院選で神奈川8区から出馬したが、いずれも民進党の江田憲司・前代表代行に敗れている。2009年の衆院選では比例復活当選を果たせなかった。10月の衆院選で、新党側は神奈川県内でも積極的に候補者を擁立する方針で、自民党内では「江田氏、新党候補との三つどもえになれば、復活当選すら危ない」(中堅)との声も出ていた。

 松原仁・元国家公安委員長(衆院比例東京)も24日、民進党を離党し、新党からの出馬を検討していることを明らかにした。新党は東京12区を除いて都内の全小選挙区に候補者を擁立する方針で、松原氏は出馬予定の東京3区に「対抗馬」を立てられる前に先手を打った格好だ。

 日本のこころの中山恭子代表(参院比例)が新党参加を決断したのは、自らの政党がなくなる可能性が高まったためだ。中山氏は24日、「(こころが)消滅するよりは(新党で)一緒に活動していきたい」と記者団に語った。

 こころ所属の国会議員は、中山氏と中野正志幹事長の参院議員2人のみ。衆院選に向けた候補者の擁立作業は進んでおらず、このままでは衆院選後に政党要件を失う見通しだ。

 一方、新党結成に向け、若狭、細野両氏、松沢成文参院議員ら7人は24日夜、東京都内で会合を開いた。会合後、若狭氏は「綱領や政策などでだいたい一致できた」と述べた。また、今後のスケジュールについては「火曜日(26日)か水曜日(27日)に記者会見などを行う予定だ」と語った。

 与野党の国会議員が「小池人気」目当てに集まる一方で、新党は新人の擁立には苦戦している。新人候補が、新党側の求めている供託金や選挙資金を準備できず、出馬辞退に追い込まれるケースが相次いでいるためだ。

 衆院選の供託金は、小選挙区と比例選の重複立候補者が600万円で、得票数など一定の条件がクリアできなければ、没収される。新党側は、出馬を目指す新人に供託金や選挙資金を負担するよう求めている。

 予想以上に擁立作業が難航していることから、新党関係者の間では「候補者は100人前後の目標を大きく下回るのではないか」との見方も出始めている。