テレビ

「ミヤネ屋」の挑戦 激化する平日午後の視聴率争い

読売新聞調査研究本部主任研究員 中村宏之
 日本テレビ系の午後の報道番組「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金、午後1時55分~3時50分)をご存じの方も多いだろう。読売テレビ(大阪市)が制作し、リアルタイムの生中継で世の中の動きを伝えることが売りのこの番組は、2006年7月31日の放送開始からこの夏で11年を迎える。これまで170週以上にわたって同時間帯の視聴率トップ(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を維持し続けている。一方で、他の民放各局やNHKが「ミヤネ屋」の追撃に向けさまざまな戦略を練っており、苦戦する日もある。「午後の情報番組大激突」の舞台裏を、読売新聞調査研究本部の中村宏之主任研究員が探った。

徹底した生中継へのこだわり

  • 平日午後に全国ネットで放送されている「ミヤネ屋」のスタジオ風景(読売テレビ提供)
    平日午後に全国ネットで放送されている「ミヤネ屋」のスタジオ風景(読売テレビ提供)

 テレビの生中継(ライブ)が視聴者に与えるインパクトは大きい。政治や経済の大きな動き、大事件や大事故など、歴史に残るニュースは数多いが、現代は、その多くがテレビの映像としてであり、長く人々の脳裏に刻まれるものである。そのライブに徹底的にこだわっているのが「ミヤネ屋」である。

 その名のとおり番組の司会者でメインキャスターを務めるのは宮根誠司氏だ。島根県出身の53歳。関西大学を卒業後、テレビ朝日系の朝日放送(大阪市)のアナウンサーを経て2004年にフリーとなった。現在、「ミヤネ屋」のほか、フジテレビ系の「Mr.サンデー」(日曜、午後10時)の司会でも活躍している。

 午後2時から4時にかけては「午後ニュースのゴールデンタイム」と言っていいほど、世の中が大きく動く時間帯である。政治家や芸能人の記者会見、大きな裁判の判決、さらに株式市場が取引を終える午後3時以降になると企業の重要な発表が相次ぐ。その時間帯にぴったりはまるのが「ミヤネ屋」だ。最近に限っても、新潟県糸魚川市の大火災、小池都知事の記者会見、そして大阪の学校法人・森友学園の騒動など、世の中の関心を集めた中継映像は数多い。

 06年の放送開始当時、読売テレビの報道部長として「ミヤネ屋」の番組開始に関わり、その後、同番組で9年間コメンテーターを務めている春川正明・解説委員長は公私にわたって宮根氏との信頼関係を深めてきた一人だ。このほど『「ミヤネ屋」の秘密 大阪発の報道番組が全国人気になった理由』(講談社+α新書)を出版した。「ミヤネ屋」がどんな歩みを経て、人気番組に駆け上がったのか、その軌跡を克明に記した。

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