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大河「直虎」がジブリ「もののけ姫」っぽい理由

国士舘大学文学部講師 夏目 琢史
 NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」は中盤に差し掛かり、城主となった主人公の井伊直虎(柴咲コウ)が本格的に活躍している。今川氏の命に背いた直虎が、怒った 寿桂尼 ( じゅけいに ) (義元の母)に申し開きに向かい、直接対決するなど盛り上がりを見せている。山深い地で活躍するヒロインの姿は、ジブリ映画っぽい、「もののけ姫」を 彷彿 ( ほうふつ ) させる――などとインターネット上で話題となっている。直虎の世界観がもののけ姫に通じるのはなぜか。舞台となった浜松市で生まれ育った歴史家の夏目琢史氏が解説する。

ジブリの世界観に通じる

  • (NHK提供)
    (NHK提供)

 「戦国」という過酷な時代に、名門井伊家を守った女性城主を主人公とした大河ドラマ「おんな城主 直虎」。彼女の姿は、実に神秘的だ。あるときは、「次郎法師」として尼の格好をしている。そして、またあるときは馬にまたがり、おかっぱ頭で悠々と闊歩(かっぽ)する。「直虎」の名を持つ領主らしく、男性がかぶる烏帽子(えぼし)を身につけているシーンもあった。

 彼女のイメージは、「西遊記」の世界と通じるところがある。孫悟空、猪八戒(ちょはっかい)などと天竺(てんじく)に向けて旅を繰り広げる「西遊記」の主人公・三蔵法師。実在の男性でありながら、日本のドラマではたびたび若手女優が演じるというミステリアスな雰囲気が、「次郎法師」にどことなく似ている。

 しかし、それ以上に、個人的には、「直虎」がジブリの世界と通じるところが多い気がしている。ここでは、その理由を探ってみたい。

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