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大河「西郷どん」の視聴率がイマイチ伸び悩むワケ

PRプロデューサー 殿村美樹
 NHK大河ドラマ「西郷どん」の視聴率が伸び悩んでいる。1月7日の初回放送は、視聴率15.4%で過去ワースト2位の苦しい船出となった。視聴率はその後も下降傾向が続き、持ち直しても13~15%にとどまっている。明治維新の三傑に数えられ、幕末に活躍した西郷隆盛の半生を描く作品。知名度の高い主人公にもかかわらず、なぜ、視聴者の心をつかみきれないのか。PRプロデューサーの殿村美樹さんが分析する。

崩れ落ちる「ヒットの法則」

 明治維新からちょうど150年となる今年、誰もが知る維新の立役者・西郷隆盛の生涯を描くとあって、NHK大河ドラマ「西郷どん」の前評判は上々でした。

 原作はベストセラー作家の林真理子さん、脚本はドラマ「ドクターX」シリーズで知られるヒットメーカーの中園ミホさん。出演者も、若手実力派として人気の鈴木亮平さんを主演に、世界の渡辺謙さん、美人女優の代表格・北川景子さんら今をときめくスターばかりで、第18話(5月13日放送)から登場した二階堂ふみさんの体当たりの演技も見事です。

 どこから見ても、「よくここまでヒットの要因をそろえましたね」とため息が出る、ピカピカの布陣です。

 ところが、どういうワケか、思うように視聴率が伸びません。それどころか、大河ドラマのワースト記録を塗り替えそうな水準にまで落ち込むこともあります。

 いったいなぜ? 番組関係者ならずとも首をかしげてしまいます。これまで効果的と信じてきた「ヒットの法則」が音を立てて崩れていくような事態だからです。

 私もPRの専門家として見逃せません。さっそく独自の視点で原因を探ってみました。