カンヌ国際映画祭2018

「未来のミライ」世界初上映、家族の戸惑いに共感

上白石萌歌さんは仏語であいさつ

  • 監督週間で上映された「未来のミライ」の細田守監督(左)と上白石萌歌さん
    監督週間で上映された「未来のミライ」の細田守監督(左)と上白石萌歌さん

 カンヌ国際映画祭もいよいよ終盤。16日は、監督週間に出品されている細田守監督のアニメーション映画「未来のミライ」のワールドプレミア上映が行われました。日本では7月20日公開。配給する東宝の関係者も、「きょう初めて見ました」とのことで、まさに出来立てほやほやの作品。待望の新作をいち早く見ようと、熱心な映画ファンが会場の前に長い列を作っていました。

 「未来のミライ」は、妹が生まれて戸惑う4歳の男の子・くんちゃんを主人公にした物語。くんちゃんの声を上白石萌歌さんが担当。ほかにも、黒木華さん、星野源さん、麻生久美子さん、役所広司さん、福山雅治さんら、そうそうたる顔ぶれが声の出演をしています。

 上映前に取材に応じた細田監督は、「アニメーションという技法で作れば、(実写の)映画ではまだ表現されていない人生の“何か”を表現することが可能なのではないかと、常に意識して映画を作っています。模索しながら苦しみながらやっている過程で、この作品もその一つです」と誠実な姿勢を打ち明けてくれました。上白石さんは「(2006年公開の『時をかける少女』以降の)12年間が認められての、“今”なんだろうなと思います。これからの監督の作品も楽しみだなと思います。おめでとうございます」と、自分のことを棚に上げて、細田監督のカンヌ初参加を喜んでいました。

  • フランス語で舞台あいさつをする上白石萌歌さん
    フランス語で舞台あいさつをする上白石萌歌さん
  • 上映終了後、観客の拍手、歓声を浴びる細田守監督(左)と上白石萌歌さん
    上映終了後、観客の拍手、歓声を浴びる細田守監督(左)と上白石萌歌さん

 公式上映の舞台あいさつでは、上白石さんがフランス語で、「みなさん、こんにちは」「お会いできてうれしいです」などと語りかけ、会場を沸かせました。実は日本を出発する前から練習を始め、公式上映の直前まで「唱えていた」そうです。

 弟や妹ができた時の上の子のいらだちや戸惑い、それに伴うママとパパの悩みなど、映画が扱うテーマは世界共通なのでしょう。上映中には、心当たりがある、と思われるシーンで何度も笑いが起こり、終了後には熱烈といっていいほどの拍手が送られていました。

 細田監督は「生まれたばかりの作品を、みんなで祝福してくださった。映画祭というのは、素晴らしい場所だと思いましたし、カンヌの器の大きさ、懐の深さを感じて、改めて光栄だと思いました」と感無量の様子。現場に居合わせた記者も、感動をお裾分けしてもらいました。(田中誠、写真も)

「未来のミライ」公式サイト

http://mirai-no-mirai.jp

<最新映像 予告(2)(90秒)>

https://youtu.be/CbxrLU0HnVs

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