生活

老後にごほうび!ちゃっかり貯まるヘソクリ術

ファイナンシャル・プランナー 長尾義弘
 老後破産、下流老人、老後難民……見通しの不確かな将来を暗示する言葉ばかりを耳にする昨今、先立つものがないと、やはり不安は募る。そのために、蓄えが大事だと分かっていても、きゅうきゅうとした生活で貯金に回す余裕なんてない、と思わずこぼしたくもなる。どうすれば、確実に貯蓄を増やすことができるのだろうか。ファイナンシャル・プランナーの長尾義弘氏がアドバイスする。

貯蓄とダイエットは同じ

  • 貯蓄とダイエットは同じ。大事なのは「結果にコミット」(画像はイメージ)
    貯蓄とダイエットは同じ。大事なのは「結果にコミット」(画像はイメージ)

 「貯蓄がないのは不安に感じませんか?」と聞くと、ほとんどの人は「不安」と答えます。そして、「仕方がないよ、お金が()まらないんだから……」とためいき交じりの言葉が返ってきます。

 でも、それであきらめてしまってもいいのでしょうか?

 これまで貯蓄できなかった人も“プチお金持ち”になって、老後資金を作ることができる方法をお教えしましょう。

 「貯蓄」というのは、「ダイエット」に似ていると私は考えています。

 一念発起してダイエットを始めても、つい食欲に負けてしまったり、つらい運動を避けてしまったり、「今日だけは」と自分を甘やかしてしまったり……三日坊主になってしまい、なかなか長続きしません。

 貯蓄も、マネー雑誌などを参考にして、いざ家計簿をつけてみたり、財布を3つに分けてみたり、買い物のレシートを集めてみたり……と様々な方法で挑戦をします。ところが、これも根気良く続けるのはなかなか困難なようです。

恐怖の貯蓄リバウンド

 少々ムリなダイエットをして体重が減ったと喜びもつかの間、安心して気を許すとリバウンドでさらに太ってしまうことがあります。

 貯蓄も同じです。毎日、数百円をコツコツと切り詰めてがんばっていても、節約疲れが出てきます。

 今月は5000円を節約できたと気が大きくなり、「たまには一家3人で3000円のステーキでも食べよう」などということになりかねません。節約した5000円を大きく上回る9000円を使ってしまうことになります。これが「貯蓄のリバウンド」です。

 スポーツジムのテレビCMですっかりおなじみになった「結果にコミットする」という言葉があります。ご存知の方も多いと思いますが、いわゆる「使用前」「使用後」の肉体の変化はとてもインパクトがありビックリします。

 「コミット」とは、「コミットメント」という英語で、「約束をする」「積極的に関わる」という意味を表します。ピッタリの日本語は見つかりませんが、「結果を出すために最大限に関わる」というニュアンスでしょう。

 やり方次第で貯蓄も「結果にコミットする」ことができるのです。

 そのために、まず、なぜ貯蓄ができないのかを考えていきましょう。

 

2016年7月9日07:09 Copyright © The Yomiuri Shimbun