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ポストSMAP…「嵐」が後継者になり得ないワケ

明治大学非常勤講師 関修
 「SMAP」が12月31日をもって解散する。アイドルの既成概念を覆し、国民的アイドルグループとして多くのファンに支持されていただけに、解散を惜しむ声はしばらく静まりそうにない。こうした中、芸能界、特に男性アイドルグループは今後どうなるのかにも関心が集まっている。ジャニーズウオッチャーとして知られ、「SMAPとは何か?」などの著作がある明治大学非常勤講師、関修さんが、日本の男性アイドルグループの未来を予想する。

「国民的アイドル」の終焉

 「SMAP、年内に解散」のニュースが流れてから、世間の関心はポストSMAPに注がれています。具体的には、二つの問いに集約することができます。嵐を筆頭とする「ジャニーズ」所属アイドルはこれからどうなるのか? そして、ジャニーズ以外からどんな男性アイドルが台頭してくるのか?

 ここで踏まえておくべきは、SMAP解散の意味です。それは一言で言えば、国民的アイドルの終焉(しゅうえん)です。「アイドル」の終焉ではありません。SMAPの後に「国民的アイドル」はもう出てこないという意味です。<嵐はSMAPの後継者になれない>と、よく言われますが、この意味で正しいのです。

 SMAPに劣らぬ人気を誇る嵐が、なぜSMAPの後継たり得ないのか? SMAPと嵐は、女・子どものものと言われた「アイドル」の既成概念を壊した点で共通しています。しかし、そのあり方はまったく異なります。SMAPはアイドルを超えた「国民的」アイドルになることで、嵐は「市民的」とも言える身近な隣人アイドルになることで、それを実現したのです。

 その違いが端的に表れたのが、SMAPの「世界に一つだけの花」の購買運動です。嵐が解散を発表しても、こうした購買運動は起こらないでしょう。嵐の代表曲と言えば、デビュー曲の「A・RA・SHI」くらいしか思い当たりません。これに対し、「らいおんハート」「夜空ノムコウ」「Shake」「がんばりましょう」などのSMAPの楽曲は、曲を聴けば誰もが詩を口ずさめるくらい一体感を感じさせます。しかし、嵐の曲はそれがありません。嵐が楽曲に恵まれなかったからではなく、アイドルグループとしてのあり方が違うからだと筆者は考えます。