政治

1946年の憲法公布、そのとき昭和天皇は

読売新聞調査研究本部管理部長 河島光平
 日本国憲法の公布から11月3日で70年――。憲法が制定された1946年(昭和21年)、日本は米国を中心とする連合国の占領下にあった。新たな憲法を作成する段階で昭和天皇はどう関わったのか。宮内庁が2年前に公表した「昭和天皇実録」の記述をもとに、読売新聞東京本社調査研究本部の河島光平管理部長が激動の時代を見ていく。

  • 日本国憲法の原本
    日本国憲法の原本

 「昭和天皇実録」という言葉をお聞きになったことがあるだろうか。昭和天皇(1901年―89年)の生涯を年月日順に(つづ)った記録集のことだ。宮内庁が侍従の日誌や重臣の記録などをもとに24年余りの歳月をかけて編集し、2014年9月9日付で公表された。分量は1万2000ページを超え、東京書籍から順次出版も始まっている。

 昭和天皇実録は「国の正史」「近現代史の一級資料」とも言われると聞けば、なにやら難しいものと敬遠したくなる。だが、実録には、昭和天皇のその日その日の行動や式典での発言などが、まるで日記のように綴られていて、これまで専門家以外には知られてこなかったエピソードも満載だ。一つの切り口として「憲法公布と昭和天皇」に焦点を当て、実録を読む楽しさを味わってみたい。

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2016年11月01日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun