生活

今年はパクチー!?「○○料理ブーム」の作り方

フードアナリスト 金成姫
 食に関する調査・研究を行っている「ぐるなび総研」が、2016年の日本の世相を反映する料理「今年の一皿」に「パクチー料理」を選んだ。好き嫌いがはっきり分かれる食べ物の代表格であるパクチーはなぜ、ブームになり得たのか。毎年次々と沸き起こる食べ物のブームは、どのようにして生み出されるのか。フードアナリストの金成姫さんが解説する。

料理の「薬味」が「主役」に変身

  • パクチーが入った「タイ風春雨ヌードル」
    パクチーが入った「タイ風春雨ヌードル」

 ぐるなび総研の「今年の一皿」は、今年で3回目。2014年は「ジビエ料理」、15年には「おにぎらず」が選ばれています。16年は、「伊勢うどん」「牛かつ」「シュラスコ」「ローストビーフ丼」など15の食べ物がノミネートされ、この中からパクチー料理が「今年の一皿」に決まりました。

 ぐるなび総研は選定理由として、(1)かつてはエスニック料理の「薬味」だったパクチーが近年、料理の「主役」に転じ、飲食店が相次いでパクチー料理をメニューに導入した(2)香りや味わいに魅了される消費者が激増し、パクチー愛好家を「パクチスト」と呼ぶ造語も生まれた(3)大手メーカーによる調味料やレトルト食品、スナック菓子などの商品化が進み、一般家庭にも広く浸透した(4)「健康や美容に良いものを摂取したい」という消費者ニーズが高まるなか、パクチーの高い栄養価にも関心が集まった――などを挙げています。

 ぐるなび総研によると、16年1月~11月の間、パクチーを含むメニューを提供する飲食店の数は、前年同期比93%も増加したそうです。

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