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春節に異変 中国富裕層がこの時期の日本は敬遠?

ジャーナリスト 中島恵
 多くの訪日客が見込める中華圏の旧正月「春節」の休暇(27日~2月2日)は、観光や小売業の関係者にとって書き入れ時だが、その年1回のチャンスに変化の兆しがあるという。訪日客の中でも多額の消費をしてくれそうな中国人富裕層が、春節時期の来日を控え始めているというのだ。その背景には何があるのか。中国人の生活事情に詳しい中島恵さんに探ってもらった。

海外でまで…同胞の姿にうんざり

  • 春節を前に多くの帰省客で混雑する北京駅。富裕層は、この「混雑」にうんざり(1月18日、北京で)
    春節を前に多くの帰省客で混雑する北京駅。富裕層は、この「混雑」にうんざり(1月18日、北京で)

 「今年の春節? まあ、家族だけで(中国国内で)のんびり過ごしますよ。この間、鹿児島県の桜島や指宿などに5日間、旅行に行ってきたばかりですしね……」

 上海に住む私の友人は30代後半の夫婦で2人暮らし。ともに外資系企業に勤務していて、年収は2人合わせて1000万円を軽く超える。これまで、まとまった休暇には日本や韓国、タイなどをよく旅行していたが、最近は春節と国慶節(中国の建国記念日)の大型連休は、あえて海外に出かけなくなったという。

 「だって世界中どこに行っても人混みで、疲れるんですよ。人混みのほとんどは中国人でしょ? 海外に行ってまで、中国人と一緒に行列に並ばなければならない。どの国に行っても中国人だらけ……。しかも団体さんばかりで、うんざりじゃないですか」


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2017年1月25日05:20 Copyright © The Yomiuri Shimbun