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きょうだいトラブルは威張っている長男のせい?

心理カウンセラー 五百田達成
 「お兄ちゃんはいつも威張っている」「姉が妹の結婚にうるさく口を出した」――。家族の中で兄弟姉妹の立場はいつまでも変わらないように見える。親の介護、遺産相続、実家の片づけなどに直面したきょうだい間のトラブルも少なくない。大人になったきょうだいの上手な付き合い方はどうすれば良いのか。膨大な数のインタビューを通して、きょうだい構成による性格の違いを分析した心理カウンセラーの 五百田 ( いおた ) 達成 ( たつなり ) 氏にそのコツを聞いた。

生まれた順番で性格は決まる?

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 あなたは、友人や同僚との会話の中で、「末っ子っぽい」とか「妹がいそう」などと言われたことはありませんか?

 職場で、しっかりした女性を「姉御肌」、つい、かまってあげたくなる若い男性を「弟キャラ」と見る人もいると思います。こうした感覚は、いったいどこから来るのでしょう。

 生まれ育った家庭は、社会や人間関係を経験する人生最初の場です。特に、「生まれた順番」、つまり、きょうだい構成は、その後の人生にも大きく影響すると考えられます。

 世の中には「兄や姉の考えていることがさっぱり分からない」という人がいるものです。「家族だから」「きょうだいだから」理解できるはず、と決めつけて失望する人も少なくないでしょう。それより、きょうだいでも立場によって考え方が違うと認めて、「確かに長男にはそういうところがあるかも」と知ったほうがうまくいくのではないでしょうか。

 もちろん、私が提唱する「きょうだい型」は、「生まれ順」や「きょうだい構成」を基にした性格の傾向分析の一つに過ぎません。個別の家庭環境や地域性など様々な要因で、「きょうだい型」が一致しない例も少なくないと思います。

 しかし、きょうだいが何を考えているのか分からないと思ったとき、「きょうだい型」の視点から考えると、相手の真意が鮮やかに理解できることがあると思うのです。

「きょうだい型」とは?

 「子どもの頃に大好きだったおもちゃを兄貴に取り上げられたことは、今でも忘れられない」

 大手PR会社に勤務する40歳代の男性は、インタビューに対し、懐かしそうに恨み節を繰り返しました。

 「はあ、そんなことあったか? 俺はお前におもちゃを貸してやった記憶しかないな」

 一方、実家の不動産業を継いだ3歳年上の兄(長男)は、その頃の様子をこう言って気にもしません。

 こういったエピソードは、やんちゃな男兄弟のほのぼのした思い出話のように聞こえるかもしれません。ところが、正反対に受け止められている幼少期の思い出は、【長子】と【末子】という立場の違いを浮き彫りにさせています。

 これが、幼少時代の「おもちゃ」だから笑っていられるかもしれませんが、親の介護や遺産相続といった問題に直面したとき、さて、きょうだいはそれぞれどのように振る舞うのでしょう。

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2017年02月02日 22時22分 Copyright © The Yomiuri Shimbun