生活

「あこがれの温泉1位」由布院、人気の“源泉”

経済ジャーナリスト 高井尚之
 九州屈指の名湯・由布院温泉(大分県由布市)が、リクルートホールディングスが運営する旅行情報サイト「じゃらんネット」の「全国あこがれ温泉地」ランキングで11年連続1位に選ばれた。昨年4月の熊本地震の後、由布院の温泉施設では宿泊客のキャンセルが相次ぎ、観光業は大打撃を受けた。それでも全国の温泉ファンは、由布院への“あこがれ”を失わなかったようだ。先日、現地を取材した経済ジャーナリストの高井尚之氏が、由布院の現状をリポートし、人気の背景を考察する。

「一度は行ってみたい」でトップ

 春が近づいたとは言え、まだまだ冷え込みも厳しいこの時季、「温泉にゆっくりつかって温まりたい」と思う人も多いのではないだろうか。国内で宿泊施設を持つ温泉地は3000か所を超えるとされ、それぞれ特色を打ち出しながら集客を競っている。

  • 山のホテル夢想園の露天風呂
    山のホテル夢想園の露天風呂

 「じゃらんネット」では毎年、会員の投票で決定する「人気温泉地ランキング」を発表している。その2017年版で、「全国あこがれ温泉地」ランキングの第1位に輝いたのが、大分県の由布院温泉だ。

 この「あこがれ」ランキングは「まだ行ったことはないが、一度は行ってみたい温泉地はどこか」を尋ねたもので、由布院は、ランキング調査開始以来、今回で11年連続して1位なのだ。これは、「九州は遠くてなかなか行けない」という温泉ファンにも、「由布院=名湯」のイメージが確固たるものになった証しと言えるだろう。

 その人気温泉地が、熊本地震で大きな被害を受けた。地震発生から10か月余りが経過し、由布院はどんな状況にあるのだろうか。実情を探るため、筆者は現地を訪ねた。

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