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なぜ会社の研修は役に立たないと言われるのか?

人材・組織開発コンサルタント 真田茂人

【理由1】受講者が必要性を感じていない

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 これは致命的です。必要性のないことに何時間も拘束されるのは嫌がらせみたいなものです。これでは研修嫌いになってしまいます。

でも、本当にその研修は必要がないのでしょうか?

 多くの場合、研修は何らかの意図をもって設定されています。その意図が受講者にどれだけ理解されているのでしょうか。

【事務局ができる対策】

 まず、確認すべきことは、研修の目的や背景を事前にどう発信したかです。

 「毎年の定例の研修だから」と、事務的にスケジュールなどの連絡だけで済ませていないでしょうか?

 テーマによっては、社会的な流れ、自社のビジネスモデルとの関係性、経営方針との連動など、研修の意義をしっかり伝えることで、受講者にその重要性を認識させることが必要です。

【受講者心理】

 では、「受講者が必要性を感じていない」=「本当に必要ない」ということでしょうか?

 私は違うと思います。受講者にとって本当は必要なのに、「それを自覚していない」「自分ではできているつもりだけど、実はできていない」ということが多いのではないでしょうか?

 たとえば、私の専門領域であるヒューマンスキルなどは典型的です。

話すこと、聞くこと、質問すること……。これらは、誰でも自分はできていると思っています。

 あるいは、マネジメント行動なども「そんなことは、とっくに知っているし、自分は既にやっているよ」と、皆さんは口をそろえて言います。

 でも、残念ながら「知っていること」と「やっていること」は違います。そこには大きな隔たりがあります。しかし、そのことになかなか気づかないのです。

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2017年5月19日11:29 Copyright © The Yomiuri Shimbun