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就活「勝ち組」への近道? 隠れた優良企業の見つけ方

リクルートキャリア 就職みらい研究所 所長 岡崎 仁美

優良企業を判別「四つのモノサシ」

  • 働き先として「優良」な企業は?(写真はイメージ)
    働き先として「優良」な企業は?(写真はイメージ)

 この変化に悲鳴を上げているのがBtoBの企業群だ。企業間の商取引を中心とするBtoB企業が、普段の生活の中でその存在が強く意識される機会は、個人を取引相手とするBtoC企業に比べれば、圧倒的に少ない。しかし、グローバル市場で高いシェアを持っていたり、独自の技術を武器に高収益体質を維持していたりと、知る人ぞ知る「優良企業」が多くある。

 そもそも優良企業とは何だろうか。「優良=他よりも優れている」という言葉の定義に沿って考えると、優れた商品・サービスを提供している、優れた経営者が率いている、優れた財務状況である…などが想起される。個人投資家ならば、概ねそのあたりを押さえておけば良いのかもしれないが、就職活動生には「働き先として優良か?」という視点が必要だ。いくら商品の市場シェアが高くても、その商品に興味がわかなければ仕事として取り扱い続けられない、いくら財務状況が健全であっても、それが保守的な経営戦略の裏返しで、チャレンジを求める自分の志向とは真逆だったとしたら、居心地のいいものではないだろう。

 では、働き先としての優良企業のモノサシとはどんなものだろうか。社会心理学では、人の共同体参加誘因は、「目標への共感」「活動内容の魅力」「構成員の魅力」「特権の魅力」の四つに整理できるとされている。就職先選びに置き換えれば、「目標への共感」とは、「理念・ビジョンは明確か?」「戦略や目標の将来性はあるか?」という問いに分類できる。「活動内容の魅力」は「事業や商品にはどんな特徴があるか?」「仕事・ミッションにはどんな醍醐(だいご)味があるか?」という点をを押さえたい。「構成員の魅力」については、「その企業の持つ風土や慣行への親和性はあるか?」「人材や人間関係は豊かか?」というポイントを確認すべきであろう。「特権の魅力」では「施設や職場環境の利便性は高いか?」「制度や待遇は充実しているか?」が挙げられる。

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