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「超変革」から勝負の年へ…前半戦2位の金本・阪神

読売新聞大阪本社運動部 西井遼
 プロ野球は前半戦を終えて、セ・リーグでは阪神が43勝36敗で2位につけている。昨シーズンは64勝76敗3分けで4位に終わった(前半終了時は37勝47敗3分け)ことを考えると、健闘しているといっていいだろう。一時は首位にも立った。やや苦手意識のあった交流戦も10勝8敗と勝ち越した。交流戦後の8連敗もあって、首位の広島には現在8ゲーム差をつけられているが、金本監督が率いて2年目の阪神は、12年ぶりのリーグ制覇を諦めていない。

スタートダッシュに貢献した糸井

  • 豪快なスイングでスタートダッシュに貢献した糸井(2017年6月23日、野本裕人撮影)
    豪快なスイングでスタートダッシュに貢献した糸井(2017年6月23日、野本裕人撮影)

 「糸井効果」は確かにあった。

 オリックスからフリーエージェントでやってきた糸井は、2月の春季キャンプ前に左膝を痛めて出遅れた。周囲を心配させたものの、3月31日の開幕戦(対広島)で「3番・センター」で先発出場すると、3安打3打点の活躍を見せた。4月には3試合連続アーチを放つなど、チームのスタートダッシュに大きく貢献した。

 阪神はこれまで貧打に悩むことが多く、糸井のように豪快なスイングをする選手は少なかった。阪神で打撃投手を務めて15年目になる原田健二さんは「これまで見たことがないスイング速度。投げたこっちが『振り遅れた』と思っても、あいつは間に合うし、外国人打者みたいな打球が飛ぶ」と驚きを隠さない。春先には、若手が足を止めて糸井の打撃練習を見つめる姿が多く見られた。それだけ、手本になっているということだろう。

 糸井が6月に左太もも裏を痛めて打撃成績を落とすと、チームも思うように勝てなくなった。金本監督が「走攻守の全てで期待している」と信頼を寄せる35歳のベテランは、広島追撃へ向けて、チームの命運を握っている。

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