働く

中年『中だるみ社員』よ、やる気を取り戻せ!

青山学院大経営学部教授 山本 寛

「バブル期入社組」は危険?

  • 中だるみ社員は企業における「問題社員」の一種(画像はイメージです)
    中だるみ社員は企業における「問題社員」の一種(画像はイメージです)

 企業が問題視するのは、事件を起こしたり、理由もなく出社を拒否したりといった明白なケースばかりではない。上司から指示された以上の仕事をしない「ぶら下がり社員」や、楽な立場に安住し、他人の業績に寄り掛かる形の「タダ乗り社員(フリーライダー)」なども問題社員で、中だるみ社員も同様だ。

 「中だるみ」という言葉自体は、「物事の途中で緊張や勢いがゆるむ停滞状態、またはマンネリ化」を指す。つまり、仕事の「ワクワク感」や成長の実感が薄れることである。そして、その中だるみ状態が長期化し、緊張感やモチベーションが低下し、業績を上げられない状態から抜け出せず、停滞し続けている社員が「中だるみ社員」と呼ばれる。  

 早ければ30歳前後から中だるみ社員になってしまうケースもあるが、特に同期の人数が多い「バブル期(90年前後)入社組」や、世代人口が多く、転職市場での価値も下がりつつある「第2次ベビーブーム世代」(1994~97年頃入社)に数多くみられるようだ。

 誰でも同じ仕事をずっと続けていれば、中だるみになる可能性はある。人間は、基本的に物事に「飽きる」動物だ。一部の複雑高度な仕事を別にすれば、ほとんどの仕事は3年もやっていれば一通りはマスターできるといわれており、慣れてくれば飽きてしまうこともあるだろう。逆に仕事が多過ぎて、自らの能力の限界をはるかに超えてしまっている場合も、中だるみを「発症」することがあるようだ。目の前の仕事に忙殺されてしまうと、仕事に喜びを見いだせないからだろう。

【あわせて読みたい】
・就活「勝ち組」への近道? 隠れた優良企業の見つけ方
・「デジタル革命」は職人技を救えるか?
・働き方 日産「ゴーン改革」から学ぶべきポイント
・あの有名企業も…社員の副業を「解禁」する理由