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中年『中だるみ社員』よ、やる気を取り戻せ!

青山学院大経営学部教授 山本 寛

中だるみ社員にならないためやるべきこと

  • ずっと希望し続けた部署に行けたときの喜びは格別だ(写真はイメージです)
    ずっと希望し続けた部署に行けたときの喜びは格別だ(写真はイメージです)

 では、誰もが陥る可能性がある「中だるみ」を防ぐために、何をすればいいのか。

 一つは、異なる分野の知識を取り入れて、仕事のやり方を工夫することだ。IT化の進展や人工知能の導入で、各業界のワークフロー(仕事の流れ)の変化は目覚ましいものがある。自社のやり方が業界内でどの程度進んでいるかを自分なりにチェックし、優れた企業のやり方を学び、進んで取り入れていくことで、成長の実感を取り戻すことができる。

 異業種交流会に参加し、「IT企業と食品会社」や「コンビニエンスストアと生命保険会社」など、異分野の人たちと知識やノウハウを交換し、積極的に吸収してもいいだろう。全く異なる分野の知識が、自分の仕事に役立つことも多々あり、新鮮さを感じるとともに、モチベーションの向上にもつながるのだ。組織内外の勉強会や、大学院などを積極的に活用することももちろん有効だ。

 二つ目は、職場希望調査などの自己申告の際、自身が本当に希望する部署への異動を申告し続けることだ。不本意な職場で「中だるみ」している人は、自分が希望した部署への異動が実現すれば、停滞から脱却できるはず。異動先でフルに能力を発揮するため、事前に必要な資格なども取得しておきたい。希望を積極的に上司にアピールすることも有効だろう。

 最後に挙げるのは、将来的にはっきりした目標がある場合、現在の仕事と目標とする仕事や立場との関連を少しでも明確にしておくことだ。今の仕事と目標が遠く離れていても、必ず何らかの「関係性」はあるはずだ。その点を強く意識すれば、目標とする姿のイメージがわきやすくなり、今の仕事へのモチベーションにもつながるだろう。

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