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今季未勝利から復活へ…男子テニス・錦織圭の現在地

読売新聞ロンドン支局 風間徹也
 男子テニスの錦織圭(27)が、もがいている。今季は世界ランク5位からスタート、ステップアップを目指したが、シーズン後半の折り返しを迎えても、まだツアー優勝がない。7月末の世界ランクは9位にとどまる。ロジャー・フェデラー(スイス)らベテランが復活し、若手の台頭も進むなか、日本のエースは巻き返しを図れるだろうか。

格下に敗れるもろさが目立つ

  • ウィンブルドン選手権男子シングルス3回戦で格下のバウティスタに敗れた錦織(2017年7月7日、佐々木紀明撮影)
    ウィンブルドン選手権男子シングルス3回戦で格下のバウティスタに敗れた錦織(2017年7月7日、佐々木紀明撮影)

 「自分で言うのも何ですが、(世界ランク)4位、3位に入っていける能力はあると思う」

 2016年11月、シーズン最終戦のATPツアー・ファイナルを終えた時の錦織の言葉だ。昨シーズンはリオデジャネイロ五輪でシングルス銅メダルを獲得、全米オープンでは準優勝した14年以来の4強入りを果たした。17年シーズンに臨む心境は、希望に満ちあふれていた。

 そんな錦織が今季の照準を合わせたのは、四大大会に次ぐ格付けになるマスターズ1000での初優勝だった。データを振り返ると、7月までに出場した4大会のうち3大会で8強入りは果たしている。しかし、棄権した5月のマドリード・オープンを除けば、いずれも自分より格下の世界ランク18、34、40位の選手に敗れて大会を終えている。昨年の序盤4大会ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3敗、ラファエル・ナダル(スペイン)に1敗したものの、格下はもちろん、実力が伯仲する相手からも確実に勝利を重ねていた。それが一転、今季はもろさが目立つ。

 すでに3大会を終えた今季の四大大会でも、全豪オープンの4回戦でフェデラー、全仏オープンの準々決勝でアンディ・マリー(英)に敗れたのは仕方ないとして、ウィンブルドン選手権では過去4戦無敗と圧倒していた第18シードのロベルト・バウティスタ(スペイン)に4―6、6―7、6―3、3―6で不覚を取っている。

 「早めに大事なポイントが取れないもどかしさが一番のきっかけとなって、どんどん悪いリズムになってしまったかもしれない」

 思い通りにいかないプレーに、錦織はいら立ちを感じていた。

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