生活

片づかない実家…親を不機嫌にさせない5つの方法

実家片づけアドバイザー 渡部亜矢

【2】実家に興味を示す

  • 「頂き物は捨てられない」と廊下にもダンボールの山
    「頂き物は捨てられない」と廊下にもダンボールの山

×「更地にするのに、いくらかかると思ってるの!」

×「ここが空き家になって困るの、私なんだけど」

×「お母さん1人になったらどうするの?」
 

 大事なのは、親と子の双方が「空き家になったら大変だ」という共通認識を持つことです。「きっと、なんとかなる」「うちの親は元気だから……」などと先延ばしせず、帰省時を利用し、「家屋」について話す機会を持つようにします。

 そうはいっても、持ち家信仰の強い親世代にとって、空き家問題が自分の身に降りかかってくるなんて受け入れがたいことです。

 「土地の価格が値下がりしている」

 「全国で空き家が増えて問題になっている」

 こうした社会情勢について、頭では分かっていても、気持ちの面で受け入れられないとうのが正直なところでしょう。

 「実家を大事に思っている」という姿勢を見せながら、コミュニケーションを進めていくことが大切です。そのなかで、「売る」「住む」「貸す」につながる話をしていきます。実家を購入したときの苦労や引っ越しの思い出を振り返りながら、売買契約書、権利書、リフォーム履歴、建築確認書類などのありかを聞いてみましょう。
 

「どこをリフォームしたら、もっと住みやすくなる?」

「この家を買った当時って、この辺はどんな感じだった?」

「将来、ここに住んだら、子どもたちが伸び伸び育ちそう」

「最近、近所にも空き家が増えたみたい……」
 

 先祖代々続く古い家の場合、祖父母やその前の代までしか登記をせずに住み続けている場合もあります。いざ相続となると、何十人もの印鑑をそろえる必要があったということも珍しくありません。「所有者不明の土地が九州の面積を超えた」という報道もありました。

 空き家や相続の問題は、「よそ様のこと」のようなふりをして切り出し、自分たちは早めに手を打つという作戦がいいかもしれません。ゴミ屋敷の問題などがテレビで取り上げられたときに、空き家のリスクや解体費用のことを話題にしていきましょう。

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2017年8月11日11:11 Copyright © The Yomiuri Shimbun