経済

鳥貴族「298円」値上げの衝撃!

マーケティング戦略コンサルタント 青山烈士

健康志向の高まりでチキンが不足?

 筆者が鶏のむね肉の需要増の要因と見ているのが、コンビニエンスストアの商品展開です。

  • セブンーイレブンの「サラダチキン」。健康志向の高まりで人気を集める
    セブンーイレブンの「サラダチキン」。健康志向の高まりで人気を集める

 消費者の健康志向を受けて、コンビニ各社はサラダなどのヘルシーなメニューを拡充する動きを活発化させています。中でも、良質なたんぱく質が豊富な国産の鶏のむね肉を使ったサラダチキンなどのメニューに人気が集まっています。コンビニが、健康志向に応えるメニューの開発に力を入れているということは、野菜に加え、鶏のむね肉などの食材の仕入れを強化することでもあります。

 コンビニは上位3社(セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン)の合計で、店舗数は5万を超えます。コンビニや、商品を納入している食品メーカーが本格的に国産の野菜や鶏肉の使用量を増やせば、供給量が追い付かなくなり、価格の高騰を招きます。特にコンビニのサラダチキンは相当量の需要を生んでおり、外食業界にとっては、いままで通りの価格で仕入れることが難しくなると考えられるのです。

 業界関係者の話では、鳥貴族も原材料のコストを抑えるために、500店舗を超える規模を生かして価格交渉するなど努力はしていたようですが、期待した成果は得られなかったと見れます。鳥貴族の100倍の店舗数のコンビニ業界が現在の価格で食材を仕入れているわけですから、鳥貴族が、コンビニより低価格で仕入れることは容易ではないでしょう。

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