社会

「まるでSF!」人生100年を楽しく生きる技術

三菱総合研究所研究員 松田信之
 国立社会保障・人口問題研究所の試算では、2016年に約6万5000人だった100歳以上の日本人の人口が、50年には53万人に達するという。100歳以上の人だけで政令市の要件を満たすほどの数になるということだ。その頃、日本は65歳以上が4割という「スーパー高齢化社会」を迎えているものの、技術の進歩で高齢者が「生きやすい」時代になっているとの予想もある。三菱総合研究所の松田信之氏に「人生100年時代」を楽しく生きるための技術などについて解説してもらった。

学生起業家から80代アプリ開発者まで……

  • 今年9月に行われた「人生100年時代構想会議」に出席するグラットン教授(手前から4人目)ら(首相官邸で)
    今年9月に行われた「人生100年時代構想会議」に出席するグラットン教授(手前から4人目)ら(首相官邸で)

 2050年。日本の人口は今より1000万人以上減少し、想像を絶する高齢化社会が到来している……。そして、女性の平均寿命が90歳に達するとの予測もある。

 政府も、国民が100歳まで生きることが「当たり前」となった社会への備えを始めている。17年9月から「人生100年時代構想会議」が安倍首相を議長として開かれている。

 会議は、学生IT起業家である三上洋一郎氏、元サッカー日本代表主将の宮本恒靖氏、そして、80歳を超えてからスマートフォンのゲームアプリを開発したことで知られる若宮正子さん、昨年著書「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」(日本語版は東洋経済新報社刊)で話題になった、英ロンドンビジネススクールのリンダ・グラットン教授ら、幅広い年齢層、立場の有識者で構成される。

 9月の初回会合では、いかに活力をもって時代を生き抜いていくか、そのための経済や社会はどうあるべきなのかといったテーマで議論が行われた。

 この中でグラットン教授は、日本では07年生まれの子どもの50%が107歳まで生きるとの予測もあると指摘し、これまでの「教育」→「仕事」→「引退後」という「3ステージの人生」から、「生きる時間が長くなることによって、一人ひとりが、独自の順番で働き方や生き方を選択するようになる」と説明した。

 なお、10月末には2回目の会合が開かれ、衆院選で争点になった教育無償化のためにどう財源を確保するかなどについて話し合われた。

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2017年11月1日07:00 Copyright © The Yomiuri Shimbun