生活

「帰省したくない」という妻の「地雷」は?

臨床心理士 福田由紀子
 孫の顔を見せてあげたい、老親の様子が気になる、きょうだいが集まる……。年末年始の休みに家族で、地方の実家に帰省するという人も多いはず。都会の 喧騒 ( けんそう ) を離れ、田舎でゆっくりできると思っていたのに、なぜか妻は浮かない表情。世に言う「嫁姑バトル」といったトラブルもないはずなのに、なぜ妻は帰省を渋るのか。夫婦問題に詳しい臨床心理士の福田由紀子さんに解説してもらった。

帰省を渋る妻

  • (画像はイメージ)
    (画像はイメージ)

 「今年は休みも短いし、わざわざ帰省しなくてもいいんじゃない」

 12月上旬、都内の金融機関に勤める男性Aさん(39)が帰省の計画を切り出すと、妻はこう言ってきました。

 静岡県にあるAさんの実家には毎年、年末年始になると親戚が集まります。小学生の長男と次男も新幹線に乗るのを楽しみにしています。

 なのに、妻は乗り気じゃありません。Aさんが「せっかくみんなが集まるんだから……」となんとか説得し、「じゃあ、泊まりじゃなければ」とようやく承諾してもらったそうです。 

 年末年始の帰省シーズンがやってきます。家族そろって帰省してくるのを楽しみにしている両親を喜ばせてあげたいという夫の思いとは裏腹に、妻は年の瀬が迫ってくると胃がキリキリしてくるそうです。

 「せっかく実家でゆっくりしたかったのに、妻が嫌がるからトンボ返り」

 こんなふうにぼやく夫は少なくありません。

 Aさんは、妻の立場になって、自分が妻の実家を訪ねたときのことを考えてみました。

 「確かに、義父母に会うのは気を使うけれど、好物の料理を出してもらったり、酒を飲みながらおしゃべりをしたりして、とても居心地が良くリラックスできる」

 結婚して10年。Aさんは、そろそろ妻も夫の実家に慣れて、自分の実家にいるように(くつろ)げるのではないかと思っています。

 「とくに嫁姑バトルがあるわけでもない。むしろ、関係は良好だと思う」

 にもかかわらず、なぜ、妻は夫の実家への帰省を渋るのでしょうか。穏やかで楽しい年末年始を迎えるために、夫が気をつけるべきポイントを紹介します。

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2017年12月29日06:29 Copyright © The Yomiuri Shimbun