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広がる「猫ブーム」に潜む危うさとは?

ペットジャーナリスト 阪根 美果
 今年は戌年。しかし世間では犬ブームは下火になり、今度はじわじわ「猫ブーム」が広がっている。テレビやインターネット上では頻繁に猫の特集が組まれたり、猫の動画や写真が投稿されたりして、ブームは過熱ぎみだ。その経済効果の大きさから「ネコノミクス」という造語まで登場した。しかし、その裏で猫の命を軽く扱う業者が 跋扈 ( ばっこ ) するなどの「危うさ」も指摘されている。業界全体に詳しいペットジャーナリストの阪根美果さんが詳しく解説する。

ついに飼育頭数で犬を抜く!

  • 写真はイメージです
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 一般社団法人ペットフード協会が2017年12月に発表した同年の犬猫飼育実態調査によると、飼い主へのインターネットアンケートや、ペットフードの販売量などいくつかのデータから推定した国内の猫の推定飼育数は、前年から21万7000匹増えて952万6000匹になりました。一方、犬は43万6000匹減の892万匹で、1994年の調査開始以来、初めて猫が犬を上回ったのです。

 同協会の調査結果ではここ数年、猫の飼育数は横ばいか微増で推移しています。しかし、協会は猫の場合は主に屋外に出して飼っている「外猫」の数は含まないとしており、その数は相当数いると見られます。

 さらに、画像共有型のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)・インスタグラムのハッシュタグは同年12月下旬時点で「#犬」約954万件、「#いぬ」205万件に対し、「#猫」は約1836万件、「#ねこ」は約1388万件にのぼります。運営元の米フェイスブック社が発表した「17年に日本で人気があったハッシュタグ」でも「#猫」「#ねこ」がトップでした。グーグルの検索件数も、日本語では「猫」が「犬」を圧倒しています。

 このような状況からも「犬ブーム」に代わって「猫ブーム」がじわりと広がっていることがわかります。


 「猫は散歩させる必要がなく、飼育の手間がかからない」


 「犬に比べて飼育費が少ない」


 「狭い住宅環境でも飼える」


 こういった理由からも猫を選ぶ飼い主も多いようです。


 昔は猫を飼うきっかけと言えば、「捨て猫を拾ってきた」「近所の家で生まれた子猫をもらってきた」というのが”定番”でした。しかし、ブームによって、高価な純血種の子猫を購入する愛猫家も増えてきました。

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2018年1月7日07:00 Copyright © The Yomiuri Shimbun