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生活

家事のしすぎが夫婦の亀裂を生む

家事研究家 佐光紀子
 働き方改革で会社の過重労働が見直される中、家庭では「過重家事」が問題になっている。育児に積極的な夫を「イクメン」、家事に励む男性を「カジメン」などと呼ぶようになって久しいが、それでも「いつも私ばっかり……」という妻の不満はなかなか解消されない。なぜ家事は夫婦の亀裂を生むのか。家事研究家の佐光紀子さんに聞いた。(聞き手・メディア局編集部 鈴木幸大)

家事ができないと「だらしない」?

  • (画像はイメージ)
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 サッシにほこりがたまっていたら「いいかげんな人」、子どものハンカチがグチャグチャなら「だらしないお母さん」、夫が太っていれば「管理能力の低い妻」……。日本の家事で問題なのは、家事の一部分ができていないだけで、それがあたかも女性の人格問題かのように指摘されてしまうことです。

 家事を巡る問題は、夫婦のこんな会話にも象徴されます。

 妻「食事の後にアイロンがけをお願いね」
 夫「きょう仕事が忙しくて疲れているんだから勘弁してよ」

 テレビを見ながら晩酌を始める夫を横目に、妻が仕方なくアイロンがけをします。なんと、アイロンをかけるのは、翌日、夫が会社に着ていくワイシャツです。本来ならば、夫が妻にお願いするのが筋なのに、妻がお願いし、しかも夫がそれを断るっていうのは妙な話です。

 ところが、夫婦ともにそのおかしさに気づいていないという実態があります。

 妻が「これ、あなたのワイシャツなんだけど……」とこぼすこともなければ、「じゃあ、シワシワでもいいじゃない」とは決してなりません。周囲の厳しい目が気になるからです。「夫にシワのないシャツを着せられない妻」という批判を招きかねません。

 日本の男性の家事参加率の低さを考えるうえで見過ごせないのは、女性側の家事に対する意識です。2013年に三菱総合研究所が実施した「少子高齢社会等調査検討事業(若者の意識調査編)」で、男女の意識の差が浮き彫りになっています。

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2018年1月16日07:16 Copyright © The Yomiuri Shimbun