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国士舘大「福島力」で28年ぶり箱根シード 住吉1区で流れ作る

  • 添田監督を中心に笑顔を見せる国士舘大陸上部(左から住吉、八巻、1人おいて戸沢、鼡田)(スポーツ報知)
    添田監督を中心に笑顔を見せる国士舘大陸上部(左から住吉、八巻、1人おいて戸沢、鼡田)(スポーツ報知)

 第94回箱根駅伝(報知新聞社後援、来年1月2、3日)に2年連続46度目出場の国士舘大が16日、東京・多摩市の同大学で壮行会を開催した。添田正美駅伝監督(40)と選手4人が駅伝王国・福島県出身という構成で、エースの住吉秀昭(3年)=田村=は「本当は(山上りの)5区を走りたい」という夢を封印し、起用が濃厚な1区でチームの流れを作ることを宣言。チームに勢いをつけて28年ぶりのシード権獲得を目指す。

 夢は心にしまい、チームのために箱根路を駆ける。住吉は「本当はめちゃくちゃ5区を走りたい」と言いながら、優勝した青学大から約45分差の最下位に終わった前回を振り返り「箱根に出ただけで満足して、本戦では駅伝ができなかった。今回は1区で流れを作って競り合える順位でタスキを渡したい」と力を込めた。

 駅伝王国・福島県出身で、田村高では09~12年に4年連続5区区間賞を獲得した柏原竜二さん(東洋大―富士通)をいわき総合高で指導した佐藤修一監督に師事。普段の練習はもちろん、故障時の体幹トレーニングについてなど、今の礎を学び「調子が悪いときにも気を配ってくれて、本当に細かい所まで見てくれた」という。また、田村高の女子監督は原町で05~07年5区区間賞の今井正人(順大―トヨタ自動車九州)を育てた畑中良介氏。直接的な指導はなかったが「寮でお菓子を(隠れて)食べて怒られたりもしました。(佐藤監督と)同じくらいお世話になった」と振り返る。

 地元・猪苗代町では自宅から磐梯山にあるスキー場まで往復約12キロ、高低差約150メートルの山道をジョギングして成長。陸上を始めた中学3年の頃に活躍したのが柏原さんで「すごく憧れている」と笑う。高校3年時の東北高校総体直前に交通事故に遭い、右足首骨折と全身打撲で1か月入院したが「走りたい」という思いを持って駅伝の舞台に戻ってきた。

 もちろん山上りへの挑戦は諦めていない。「最後の年は上りたい。だから次につなげることが大事」と住吉。90年大会の7位以降、シードから遠ざかっているチームに勢いを与えることが夢に近づく一歩になる。(遠藤 洋之)

 ◆住吉 秀昭(すみよし・ひであき)1996年11月20日、福島・猪苗代町生まれ。21歳。猪苗代中では卓球部で技巧派のカット主戦型として県大会出場。同中3年から陸上を始め、田村高を経て15年に国士舘大体育学部入学。16年世界大学クロスカントリー選手権6位。自己ベストは5000メートル14分1秒78、1万メートル28分57秒02。箱根駅伝は2年時2区20位。168センチ、53キロ。家族は両親と弟。

(スポーツ報知)

2017年12月17日08:00 Copyright © The Yomiuri Shimbun