2019年4月30日 終わる「平成」

天皇陛下の退位日決定

  • イラスト・スパイスコミニケーションズ(中島しんのすけ)
    イラスト・スパイスコミニケーションズ(中島しんのすけ)

 天皇陛下てんのうへいか退位たいい日が2019年4月30日に決まりました。天皇の退位は1817年の光格こうかく天皇以来いらいやく200年ぶりで、現在げんざい法律ほうりつでは今回だけの特例とくれいです。元号の「平成へいせい」もわる予定で、わたしたちの生活にも影響えいきょうがありそうです。

 安倍首相あべしゅしょうは今月1日、皇室会議こうしつかいぎへ天皇退位に関係かんけいする日程にってい提案ていあんしました。皇室会議は安倍首相が議長ぎちょうとなり、皇族こうぞく衆院しゅういん参院さんいんの両議長らが参加さんかしました。政府せいふは、この会議で参加者からでた意見を参考にした上で、今月8日、各省庁かくしょうちょう大臣だいじんらの集まる閣議かくぎで日程を正式に決めました。

 政府が退位日として4月30日を提案した理由は、政治的せいじてきな日程のないしずかな環境かんきょうだからです。同じ月には統一地方選とういつちほうせんが終わり、大型連休おおがたれんきゅうで国会も開かれていません。

 退位翌日よくじつの5月1日には皇太子こうたいしさまが新しい天皇に即位そくいされ、同時に平成という元号も30年3か月で終わります。248番目となる新しい元号は、今後政府が本格的ほんかくてきに考えます。

 元号が変わると、国や自治体じちたい企業きぎょうのシステムを対応たいおうさせたり、手帳やカレンダーを変えたりと国民こくみん生活への影響は大きいとみられます。このため、元号は来年のうちに明らかにされます。

 政府では、19年5月1日を臨時の祝日しゅくじつか休日とする方向です。新元号への移行いこうをスムーズにし、皇太子さまの即位を国民をあげて祝福しゅくふくできるからです。祝日にした場合は、法律で前後の平日も休日にできるため、4月27日から5月6日までの10連休れんきゅうとなる可能性かのうせいもあります。

 政府は年明けから、退位の儀式ぎしきのあり方などについて議論ぎろんを本格化させます。

 昭和天皇は1989年1月に87さいでおくなりになりました。昭和に代わる元号の平成は、当時の小渕恵三官房長官おぶちけいぞうかんぼうちょうかんが書をかかげて発表していて、新元号の発表の仕方も注目されます。

「上皇」「上皇后」

 退位の後、陛下は「上皇じょうこう陛下」、皇后こうごうさまは「上皇后陛下」となられます。陛下は2016年8月、高齢こうれいにより公務こうむつづけるのがむずかしくなると案じた「お言葉」を発表されました。今回の退位は特別とくべつみとめられましたが、今後の皇室のあり方にも影響があるかもしれません。

 長年にわたり、皇后さまとともに公務をつとめられた陛下には退位後、ゆっくりごされてほしいですね。