噴石で自衛隊員死亡

草津白根山の噴火

  • イラスト・スパイスコミニケーションズ(みくげ光星)
    イラスト・スパイスコミニケーションズ(みくげ光星)

 群馬県ぐんまけんにある草津白根山くさつしらねさん本白根山もとしらねさん標高ひょうこう2171メートル)が1月23日、噴火ふんかしました。3000年以上いじょう、大きな噴火の記録きろくがなく、専門家せんもんからも想定していませんでした。国内では目立った活動のない活火山で近くにスキー場などがあるケースもあり、おとずれる時は、安全確保かくほに注意をはら必要ひつようがありそうです。

 本白根山やその北側きたがわにある白根山など複数ふくすうの山はあわせて「草津白根山」とばれています。

 今回の噴火は、本白根山の山頂付近さんちょうふきんで起きました。東京工業大の観測かんそくで火口から1キロ以上はなれたところまで噴石ふんせきんだのが確認かくにんされたそうです。近くの草津国際こくさいスキー場で訓練くんれん中だった陸上自衛隊りくじょうじえいたい隊員たいいん1人が噴石に当たってくなったほか、隊員やスキー客ら複数のけが人が出ました。

 1983年12月に噴火した白根山は噴火の可能性かのうせいが高いと予想され、監視かんしカメラを設置せっちするなど警戒けいかいしていました。一方、本白根山は3000年以上、大きな噴火の記録がなく、監視カメラなど観測網かんそくもう整備せいびも進んでいませんでした。

 噴火の種類しゅるい予測よそくむずかしい「水蒸気すいじょうき噴火」の可能性が高いことが分かっています。水蒸気噴火は、マグマのねつつたわって地下水が沸騰ふっとうし、水蒸気が火山灰かざんばいや噴石と一緒いっしょき出します。前触まえぶれなしに突然とつぜん起きることが多いとされています。

 こうしたことから、気象庁きしょうちょうは噴火前、草津白根山の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意りゅうい)から2(火口周辺規制しゅうへんきせい)以上に引き上げられませんでした。

安全確保努める

 国内には111もの活火山があります。近くにスキー場や登山道など人の集まる場所がある場合も少なくありません。

 国が火山災害さいがい警戒地域ちいきに指定した全国49火山の155市町村では避難ひなん計画を作ることになっています。死者・行方不明者ゆくえふめいしゃ63人を出した2014年の御嶽山おんたけさん長野ながの岐阜県境ぎふけんざかい)の噴火後、国はあらためて作成さくせいもとめていますが、作成みは51市町村(17年6月現在げんざい)にとどまっています。草津町くさつまちは作っていませんでした。

 噴火を受け、国は活火山の監視体制たいせい強化を検討けんとうする方針ほうしんです。国や自治体じちたいによる対応策たいおうさくの強化も重要じゅうようですが、自分でもできる範囲はんい最新情報さいしんじょうほうや避難ルートの確認など、安全確保につとめることも大切ではないでしょうか。

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