<フランス>「コルテ」 高級スニーカー求める時代

 スニーカーを履いた都会のオフィスワーカーをよく見かける。おしゃれな紳士用アイテムとして定着したようだ。そんな中、高級靴ブランド「コルテ」が初めて作ったスニーカー=写真=が話題だ。


 「’90」と名付けられ、ヒップホップやスポーツウェアが全盛だった90年代をイメージしたという。値段は700ユーロ(約8万4000円)から。滑らかな革で作られ、ビジネススーツにも合わせやすい。

 フランスには卓越した技量と知識を持つ職人に与えられる「メートル・ダール(芸術のたくみ)」という称号がある。創業者のピエール・コルテ氏は、現役で活動する靴職人としては唯一のメートル・ダールだ。パリ中心部のヴァンドーム広場近くのアトリエには、コルテ氏を含め5人の職人がいる。匠の技にほれ込んだ俳優やスポーツ選手なども通っている。

 日本の「用の美」に共感するというコルテ氏は「実用がオブジェを作る」と語る。伝統的な技術を大切にしながら、現代の都市生活者のスタイルに合わせて靴を進化させているのだ。

 今や、オーダーメイドのスーツを着るような人もスニーカーを楽しむ時代。履きやすく、心地良く――というニーズが、今回の高級スニーカーの登場につながっているのだろう。

 注目のスニーカーがパリのブティックに置かれるのは夏以降になるという。(今津京子 ジャーナリスト)

 日本での発売は秋以降の予定。価格は未定。問い合わせは「メゾン コルテ青山」(03・3400・5060)へ。

2017年03月05日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun