2012年

幅広い世代からエール…発言小町大賞2012

  • イラスト・山崎のぶこ
    イラスト・山崎のぶこ

 インターネットの掲示板「発言小町」で、40歳で初めて見合いをするという女性と、それを応援するやりとりが、昨年10月からの1年間に最も心に残った話題として、「発言小町大賞2012」に輝いた。アラフォー(40歳前後)女性の結婚をめぐる話題が多い中、不器用でもひたむきに幸せを探す姿が幅広い世代の共感を呼んだようだ。

 投稿主は、40歳の会社員女性。子どものころから母親と二人で暮らしてきたが、母が亡くなった後、「結婚がしたい」と思い始めたという。

 そんなとき、亡き母の友人から、結婚歴のない40代男性との見合い話が持ち込まれた。

 ずっと独身で、男性と二人きりで話すことすら初体験という投稿主は、「容姿や人柄に自信もなく、遅いスタートで簡単にはいかないと覚悟しています」と前置きした上で、「後悔のないように行動したい」と、見合いに臨む際のアドバイスを求めた。

 これに対し、同世代や、見合いの経験者からエールが送られた。同じ40歳の女性は「お母様を支えてきたこれまでのあなたの人生に自信を持って」、40代の独身女性も「あなたの生き方がにじみ出るから、普段のままでいいはず」と背中を押した。

 男性陣からもアドバイスが届いた。何度もお見合いをしたという30代の既婚男性は、「今後長く一緒にいる相手だからこそ、気張らず、無理せず、背伸びせず。笑顔も絶やさずですよ」、50代の既婚男性も「自然体でいきましょう」と助言した。

 その後、投稿主は初デートにこぎつけ、順調に交際を重ねている様子を報告した。相手を思いやり、書き込みをした人に感謝の言葉をつづる投稿主の人柄に「胸が温かくなった」「幸せと元気を分けてもらった」などの声が相次ぎ、書き込み数は250件を超えて、応援団も結成された。

 発言小町には最近、アラフォー世代の女性から結婚をテーマにした投稿が目立つ。

 「容姿は普通、中身はオッサン」という37歳の女性は、10年以上思い続けてきた男性との結婚を報告し「幸せだーーー!!!」と投稿した。43歳の女性は、3歳年下の男性と仕事で知り合い半年後に結婚。「10年以上彼氏さえいなかったのに、キツネにつままれたような感じ」とつづった。

 30代以上に向けた結婚情報誌「ゼクシィアネーロ」編集長の小林隆子さんは、「女性の社会進出が進み、結婚する年齢が上がっても気にしない風潮が広まった。30~40代に向けたウエディング市場も確立されてきました」と話す。

 結婚式でも、派手な演出ではなく、招待客と語らう時間をより多く持ちたいと希望するという。

 「婚活」の提唱者で少子化事情に詳しいジャーナリストの白河桃子さんも、「恋愛も結婚も期限がなくなり、年齢が結婚の動機になることは男女ともに少なくなった。昔と違い、遅い結婚でも堂々と喜びを表現するし、周りも祝福します」と指摘する。そんな環境の変化が、発言小町の投稿にも反映されているようだ。