私の「発言」

(3)義母との関係「無理はしない」…首相夫人・安倍昭恵さん

 ―― 発言小町には、匿名サイトならではですが、嫁(しゅうとめ)関係の悩みや話題も寄せられています。義母との関係をうまく乗り切るコツみたいなものがあれば教えていただけますか。
 安倍) どうですかね。長い付き合いをしなくてはいけないので、最初から無理をしない(笑)。家族ですからね、多少のことはいろいろあると思いますけれども、無理をしていい形を作ろうとして壊れちゃうというのが一番よくないパターンなんじゃないかと私は思うので、最初から出来ないところは無理してやらないほうがいいんじゃないでしょうか。私は、夫からも義母からもたぶんあきらめられているので、すごく楽なんですけど。

―― 普段、お料理などはされるのですか。
 安倍) 今はほとんどしていません。義母が(自宅の)上に住んでいるので、主人が一緒にいるときは、義母のところで食べさせてもらっているという感じなんですよね。手伝いはしますけれども。

―― それが、顔を見に行くきっかけになっているのかもしれませんね
 安倍) そうですね。今、私も自宅にいないことも多いので、その時は主人の面倒を見てもらっているというか(笑)。(義母に)甘えてみるというのもいいのでは。「主人は私のものです」ではなく、やはり(義母と夫は)親子であることに変わりはないので。私はちょっと譲りすぎているというか、任せ過ぎちゃっていて、きちんと妻の役割を果たしていない。というと、これは問題なんですが(笑)。

これと思ったことは 一歩進んでやってみる

―― DJをやっていたり、無農薬農業や居酒屋経営を始めるなど、いろいろなことに取り組んでいますね。発言小町でも、何かに新しく前向きに取り組みたいが、自信がない・・・という悩みも寄せられていますが、そういう人からみたらきっと前向きでうらやましいのではないかと思います。
 安倍) いや、もっと本当はやったことをきちんと突き詰めていきたいんですが、それができなくって、次々と始めることになってしまっているという状態です。自分にとっては全然納得ができているわけではないです。積み上げていくことが苦手なので、全部が中途半端で、全部が人任せみたいになっていて、私個人としては、本当に何をやっているんだろうという感じです。ただ、最近、その人その人の役割があって、向き不向きみたいなものがあるので、向いてないものを一生懸命やろうとするのは、もう50歳にもなってやめようと。自分が心地よくできるもの、本当にやりたいと思うものをやっていくのが私に与えられた使命に沿ったものなのかな、という風に思うので、あれこれやっているように見えますが、迷いはなくて、これと思ったことは一歩進んでやってみるという感じなんですかね。

 ―― その姿勢が、いろいろな人につながるきっかけにもなっている感じがしますね。
 安倍) そうですね。例えばマラソンならば、私自身は結局は途中でやめてしまったのですが、私が作った「チームA」というのは、どんどん仲間が増えていく。農業もそうですけど、去年は忙しくて私は全然できなかったけれど、関わってくれる人たちが増えていたり、あるいは、「昭恵さんがやっているんなら私にもできるんじゃないかな」という感じで、農業に興味を持っている人たちが出てきたり。私自身が何かを極めるということではないんですが、そういうことが役割なのかなという風に思っています。

――忙しい毎日だと思いますが、ご自身のリラックス法は。
 安倍) 特にないです。家ではものすごく怠け者で、やらなきゃいけないことをほったらかして寝ていたりとか、そういう感じなので。まあ見えっ張りなんですかね。外へ出ると、とにかく元気なふりをしなきゃみたいな。そこが元気のもとといえば元気のもとなのかもしれないですね。人前ではとりあえず元気を装っていよう、みたいな。

――ぜひお時間があるときに発言小町をのぞいてみてください。匿名ですし、書き込んでいただいても大丈夫ですよ。
 安倍) 「主人がこんなことで困るんです」とか(笑)。いいですね。(文・津秦幸江、写真・高梨義之)

 

プロフィル

安倍昭恵(あべ・あきえ) 首相夫人。東京都出身。聖心女子専門学校卒、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了。電通勤務を経て、1987年に結婚。趣味はランニング、ゴルフ、米づくり、なぎなた

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