婚活サイト もっと便利に

エキサイト 牧山 りょう さん 26

検索しやすく工夫

  • 「社内の会議では、黒板にプログラムのコードを手書きして説明することもあります」と話す牧山さん(東京都港区で)=大石健登撮影
    「社内の会議では、黒板にプログラムのコードを手書きして説明することもあります」と話す牧山さん(東京都港区で)=大石健登撮影

 2016年、インターネット情報サービス会社「エキサイト」にエンジニアとして入社した。ネットで結婚相手を探す「エキサイト婚活」のシステムの開発を担当するほか、スマホ向けの新しいアプリの開発も行う。

 エンジニアの仕事はパソコンに文字を打ち込み続けるイメージがあるが、「半分以上は考える時間。数行のプログラムを書くのに1時間以上考え込むこともあります」と話す。

 「エキサイト婚活」は、地方の自治体の婚活支援にも協力する同社の老舗サービスだ。自身が取り組んだのは、サイトに登録していない人にも、登録者の一部を紹介する「お試し検索機能」の改善だった。

 お試し検索では相手の地域と年代しか条件にできないが、会員に人気の条件が充実した人を優先的に表示できるようにした。その結果、訪問数が倍に増え、「利用者目線でデータの見せ方を変えたのが良かった」と喜ぶ。

プログラミング熱中

 長崎県出身で、大学は九州工業大(福岡県)で機械情報工学を専攻。プログラミングの授業でパソコン上で機能する電卓を作ったとき、「自分の書いたコードが世の中を便利にする無限の可能性を感じました」。その後、プログラミングの勉強に熱中し、大学院に進学。授業中に先生と質疑応答ができるスマホアプリを友達と作り上げた。使い勝手が良くなる方法を夢中で考える中で、「自分が好きなのはプログラミングではなく、サービスや、ものを作り上げる作業だ」と気づいた。

 修士1年の秋、企業の採用担当者が気に入った学生を訪ねる「逆求人」イベントに参加。IT企業4社から選考を受けないかと誘われた。各社を受ける中でサービスを自社で開発しているエキサイトへの就職を決めた。

 今年5月にはグーグルがアメリカで開催した開発者向け会議に派遣された。最新技術に触れ、一流のエンジニアとも交流した。「会社の期待と開発者の責任を感じる。学生時代に夢中になれるものを見つけられて良かったと思います」と語った。(恒川良輔)

■内定までの軌跡
2012年12月 IT企業の説明会やセミナーなどに参加。もっと技術力を磨こうと大学院進学に進路変更
  14年 4月 大学院に進学。研究者になることも考える
      9月 スマホアプリ開発の大会に出場。IT業界で「もの作り」をしたいと考える
     11月 採用担当者が学生をスカウトする「逆求人」イベントに参加。4社から選考オファーを受ける
2015年 2月 エキサイトから初の内定を得て就職活動を終了

■エキサイト
 1997年設立。インターネットの接続や広告、課金サービスなどの企画・開発・運営を行う。本社は東京都港区。売上高61億円(2017年3月期)。従業員数216人(同)。自ら考えて動く人材を求める。17年度の新卒採用者数は8人。