世界の航空会社を分析

オリックス 岸下祥吾さん 24

  • 「高価な機体に携わる緊張感が常にあります」と話す岸下さん(東京都港区で)=萩本朋子撮影
    「高価な機体に携わる緊張感が常にあります」と話す岸下さん(東京都港区で)=萩本朋子撮影

機体リース先として

 世界各地の航空会社に旅客機の貸し出し(リース)を行う部署に所属。貸出先の財務状況を分析するなどして、リースしても問題ないか判断する仕事を担当する。

 格安航空会社(LCC)の台頭などで航空機の需要が増し、オリックスでは、グループ全体で200機を超える航空機を貸し出している。「リース料が支払われなければ大きな損失になる。会社の労使関係や地元の金利動向もチェックし、リース後は機体がきちんと整備される環境にあるかなどを見ます」と説明する。

 2016年に入社し、今の部署に配属された。最初は、航空会社の業界紙を読んでリポートを書く仕事を任された。英語で専門用語が書かれ、記事の内容すら理解できなかった。1年以上たって、「あそこの会社の業績どう?」と上司に聞かれたとき、現地の政治情勢なども含めてすらすら答えることができ、成長を実感したという。

もうすぐダブリンへ

 京都出身で、大学在学中に米国に留学。就職活動では海外で活躍できる商社や建設機械メーカーを志望し、面接では、留学経験を踏まえ、「文化や言語の壁を乗り越えられる」とアピールした。だが、会話が盛り上がらず、次の選考に進めず落ち込んだ。

 そんなとき、仕事や働き方について書かれた「キャリア理論」の本をたまたま読んだ。「目標を決めても予期せぬことが起こる」「計画した通り進まなくても次に生かす」といった言葉が心に響いた。仕事への意欲を具体的に話すことで、面接も通るようになり、商社など複数の会社から内定を得た。最終的に「様々な部門で働ける」と聞いたオリックスに入社を決めた。

 早ければ5月下旬にもアイルランドのダブリンを拠点にする航空機のリース会社に出向する。「これまで以上に高い壁にぶつかると思うので不安は大きいですが、わくわくする気持ちもあります」と目を輝かせている。(佐藤寛之)

■内定までの軌跡
 2014年11月 留学先の米国で日本企業などが開く就職イベントに参加
      12月 1年間の留学を終え帰国
   15年 1月 3社のインターンシップ(就業体験)に参加
       3月 商社や建設機械メーカーなど20~30社に応募
     4~5月 面接に通らず、思いが伝わっていないと実感
     6~7月 キャリア理論の本を読んで働くことに前向きな気持ちが芽生え、面接を通過できるようになる
       8月 5社から内定を得てオリックスに入社を決める

■オリックス
 1964年設立。本社は東京都港区。リース、不動産、金融など幅広い事業を世界40の国・地域で行う企業グループ。連結売上高2兆6786億円(2017年3月期、851社分)。連結従業員数3万4835人(17年3月、同)。創造性やチャレンジ精神がある人材を求める。今春の新卒採用者数は国内の主要10社で計276人(オリックス単体は非公表)。